【写真】倍賞美津子や神木隆之介が演じたキャラの姿も『ハウルの動く城』場面写真
■ハウル役・木村拓哉、ジブリ鈴木Pが「後にも先にも彼だけ」とびっくり
主人公・ソフィーと暮らすことになる、イケメンだけどちょっと……いや、かなりだらしない魔法使い・ハウルを演じたのは、元SMAPで俳優の木村拓哉。起用のきっかけは、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの娘が「男のいい加減さを表現できると思う」と評したためであることがスタジオジブリ公式エックスで明かされている(現在はアカウント削除)。
そんな木村は収録当日、台本を持たずに現れたという。なんと、すべてのセリフを覚えてきていたのだ。鈴木Pいわく、「そんな人は後にも先にも彼だけ」だというから驚きだ。
宮崎駿(「崎」は「たつさき」が正式表記)監督は収録前、ハウルというキャラクターがつかめていなかったそうだが、当時のパンフレットによれば「木村さんの声によって、宮崎監督のハウルは完成した」という。木村は『ハウル』に必要不可欠な存在だったのだ。
■荒れ地の魔女役・美輪明宏の起用の理由は「顔が似てたから」
ソフィーに呪いをかけた張本人であり、愛すべき“おばあちゃん”、荒れ地の魔女を演じたのは美輪明宏。美輪とジブリといえば、『もののけ姫』の山犬「モロの君」の印象も強いが、荒れ地の魔女もまさに“ぴったり”といっていい。
|
|
ちなみに美輪は、収録の際に木村拓哉に「あなたトトロに似てるわねぇ」と言ったことを同番組で語っている。これに宮崎監督は「天下の二枚目の木村拓哉に向かって“トトロ顔”だって言ったのは美輪さんぐらいのもんです」と笑っていたそうだ。
■人気演劇ユニット全員出演!
ここまで紹介した木村拓哉や美輪明宏のほか、倍賞千恵子(ソフィー役)や神木隆之介(マルクル役)など有名人が多数出演している『ハウルの動く城』。実は、大人気の演劇ユニット「TEAM NACS」はこっそり5人全員で出演している。
大泉洋が、かかしのカブ(の呪いが解けた姿)を務めているが、そのほか全員がソフィーが暮らす街に。若きソフィーは大泉と安田顕演じる兵士にナンパされ、老人の姿になったら戸次重幸演じる通行人に心配され、音尾琢真演じる門番が立つ城を訪れる。そして、ソフィーの妹の同僚には森崎博之演じる職人が……と、一度NACSの声を意識してしまうと、ヨーロッパ感あふれる『ハウル』の世界がなんとなく北海道に見えてくる……かもしれない。
さらにNACSとジブリの関係は深く、『千と千尋の神隠し』には大泉・安田・戸次が出演。『思い出のマーニー』には全員が出演しているので、ジブリに潜むNACSを探してみては?
映画『ハウルの動く城』は、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて1月10日21時放送。
|
|