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いくら家族でも、いや家族だからこそ「これはしてもらいたくなかった」という事はあるだろう。例えば投稿を寄せた40代女性は、中学2年生で初潮が来たときに母親に報告すると、それが父親にも伝わった。父は妙に張り切っていたようで……。
「当時40代前半だった父は会社から帰ってくるなり、私に『生理になったら赤飯を炊いてお祝いするんだぞ』と嬉々として言いました」
これに女性はドン引きした様子だ。(文:篠原みつき)
「まさか自分もお赤飯で祝われるとは思いませんでした」
大人になった証としてそういう慣習があることは、女性も知らなかったわけではない。
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「古い時代の少女漫画にそういう描写があり、昔の日本の家庭では初潮が来たら赤飯で祝っていたことを知っていましたが、まさか自分もお赤飯で祝われるとは思いませんでした。当時の友達や同級生からもそんな話を聞いたことはありませんでした」
思春期の女子にとって、大っぴらに祝われるのは気恥ずかしいものだろう。当時でもそういうお祝いをきちんとしている家庭は少なかったのではないだろうか。そもそも「生理の役割を知った上でも来なければいいと思っていた」という女性は、
「来たことにショックを受け、とても祝ってもらいたい気分ではありませんでした」
と心境を明かす。ただ、「そうかと言ってやめてほしいと言う気力もなく、渋々お祝いの会に参加しました」と拒否することもできなかった。翌日には、母親が赤飯を炊いたそうだ。
「母の実家のある地方ではお赤飯をよく炊く習慣があったので、たぶん美味しく炊けていたと思いますが、味を覚えていません。早く食べ終わることだけを考え、黙々と食べたのだと思います。私以外の家族はお祝いムードの中、居心地が悪かったことは覚えています」
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初潮が来たことは親戚中にも広まった。父親が祖母に伝えたようで、すぐに「お祝いの電話」がかかってきた。後日、父方・母方両方の祖母からお祝い金が送られてきたという。
「日頃から両祖父母に甘やかしてもらい感謝もしていましたが、この時ばかりは複雑な気持ちになりました」
もちろんおめでたい事だとは分かっていても、とても素直に喜べる状況ではなかったようだ。
「父親に生理のアドバイスをされ、ゾワっとした感覚をなんとなく覚えています」
だがこの「お祝い」イベントが一通り終わった後も、父親からの何とも言えないアプローチは続いた。
「また父は別の時に、『生理になったらプールに入ったらいけない』と言いました。父親に生理のアドバイスをされ、ゾワっとした感覚をなんとなく覚えています。そんなこと知ってると心の中で思いましたが、会話を早く終わらせたくて、『うん』とだけ答えました」
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さらに、そのあと父親は、「生理について母からあまり教わってないだろう」というようなことを付け加えていたという。これにも、女性はこう鼻白む。
「聞けば母は教えてくれましたし、小学校で女子だけ集められ、生理や性的なことについての教育を受けていたことを父は知らなかったようです」
ただ、「これらの出来事は、多感だった中2の私には確かに嫌なことでした」とは言うものの
「割とすぐ忘れる性格であるゆえ、その後の父との関係性に悪影響を及ぼすことはありませんでした。それに今思うと、父は単にお赤飯を食べたかっただけのような気もします」
と、わだかまりのない様子で書いていた。もともと仲が良い親子だったがゆえに、お父さんも娘が気掛かりでならなかっただろう。
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