<アイスホッケー女子ミラノ・コルティナ冬季オリンピック(五輪)最終予選:日本6−0ポーランド>◇G組◇8日◇北海道苫小牧市・nepiaアイスアリーナ
アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」が4大会連続5度目となる26年ミラノ・コルティナ五輪出場権を獲得した。全競技通じて日本勢第1号。
ポーランドを6−0で下して勝ち点を6に伸ばし、G組1位を確定させた。第1ピリオド(P)にFW浮田留衣(28=ダイシン)の2得点など一挙6ゴール。チームが目標に掲げた「圧倒」を体現し、スローガンの「つながろう つなげよう」どおり、引き継がれた五輪のバトンをつなげた。
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14年ソチ五輪から3大会連続代表のDF人里亜矢可(30=リンシェピング)が、家族の思いを背負ってリンクに立った。妹のFW床秦留可(27=リンシェピング)が負傷で今大会メンバーから外れており、スタンドで観戦。試合後は妹がベンチまで降り、泣きながら、ミラノ・コルティナ五輪切符を獲得した姉たち、スマイルジャパンの選手たちをたたえる姿があった。人里は「今回、圧倒して全勝するという目標を掲げていた。勝つことが当たり前という気持ちで戦えた」。使命も果たし、頼もしく言った。
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床は昨年10月31日、右膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂した。手術を受けて離脱中。全治8カ月の診断で五輪本番には間に合うものの、予選突破は姉らに託された。人里は「妹がいなくなって、すごく不安があったけど『自分がしっかりしなきゃ』って思いで」。床の悔しさを誰よりも理解しているだけに、力を増幅させ、プレーにぶつけた。
22年の北京五輪後、姉妹そろって現所属のリンシェピング(スウェーデン)に移籍した。より成長を求めて海外挑戦。異国でともに生活しながら支え合う姉妹は、床の完全復活を待った上で、来年の五輪舞台で必ず共闘する。【保坂果那】
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