![](https://news-image.mixi.net/article/100/100_20250209_16107203_001.jpg)
【写真】百田夏菜子、30歳を迎えても変わらないキュートな笑顔! インタビュー撮りおろしショット
◆初スタイルブック出版に不安も「また新しい景色が見られる」ことにワクワク
――百田さんにとって、初めてのスタイルブック。お話を聞かれた時のお気持ちは?
百田:自分がスタイルブックを出すと想像したことがまったくなかったので、意外というか、「えぇ!? なんでなんだろう?」って思いました。日々のファッションや使っている私物をたくさん掲載するというのを聞いて、自分のことを伝えるのがあまり得意ではないということもあって、大丈夫かな?と不安にもなりました。
でも、だからこそ挑戦してみたいという気持ちにもなりました。というのも、新しいこととかやったことのないことに挑戦するのがすごく大好きなんですね。このお話をいただいて、また新しい景色が見られるのかなというのが楽しみで。せっかく作らせてもらえるんだったら、こういうのを載せようとか、こういう企画をやってみたいなと打合せを重ねながら作っていけたので、出版することができて本当によかったです。
――どんな1冊にしたいという思いがありましたか?
百田:なるべく新しいものは作りたいけれど、だからといって全部が新しいというよりは、普段の一面を切り取ったような瞬間だったり、今まで応援してくださっている方が知っている私と知らない私、そのどちらもあるような自分を切り取ってほしいなっていう思いがあって。そういうイメージをお話しながら、シチュエーションやメイク、スタイリングをみんなで和気あいあいとお話しながら作っていきました。
――冒頭から、地元・静岡の自然の中で躍動する百田さんの姿が印象的でした。
百田:赤い衣装を着てアクロバティックな私というのは、グループの活動を通してそういうイメージを持っていただいているので、私らしさの1つとしてあるのかなって思ったんです。なので、赤いドレスを着てアクロバティックな動きをするというのは撮りたいカットだったんですね。あとは今回大好きな地元の静岡で撮影するということで、私ちっちゃいころ本当に活発でずっと外で走り回っている感じだったので、静岡に行ったら走りたくなる(笑)。静岡の大自然の中で赤い衣装を着てアクロバティックなカットを撮るというこだわりを撮影していただけてうれしかったです。
|
|
百田:あのカットは表紙候補でもあったのですが、道を見たらここで三点倒立したいなと思って、ここでできます!と(笑)。みんなでせ〜の!で撮影しました。
表紙もナチュラルなメイクで自然なカットに見えるんですけど、これもちょっとアクロバティックなポーズなんです。どうなっているんだろう?みたいな(笑)。こんな私見たことないなと思って選びました。ファンの方から「表紙と同じ体勢をやってみようと思ったけどできなかった」との声をたくさんもらいました。昔は「えびぞりジャンプをやってみて腰痛めました」といっぱい聞いたんですけど、久しぶりに“痛めました報告”を聞いて、気を付けてほしいなと思いつつ、なんだかうれしかったです。
◆変なこだわりは持たずにファッションは楽しむもの
――“ももクロのおしゃれ番長”として私服コーデの紹介も見どころの1つです。ファッションに対して、どんなこだわりがありますか?
百田:基本的には自分の着たいものを着る感じですね。自分のテンションを上げるお洋服だったりとか、その日の“今日はこういう自分でいたいな”って思った気持ちに合わせてお洋服を選んだりしています。今日はナチュラルでいたいなと思ったらTシャツとデニムを選ぶときもあるし、気分を明るくしたいなと思ったらビタミンカラーとか明るい色を選んだり。ちょっと気持ちを引っ張ってもらいたいときに、お洋服に助けてもらうことが多いですね。
今回はクローゼットとにらめっこして、単体では何度も着ているアイテム同士を初めて組み合わせてみたりもしました。本当だったらこういう格好したいけど実際に着るとなったらもうワントーン引いて落ち着かせるところを、やっちゃえ!とコーディネートしたり(笑)。それはこのスタイルブックならではかなと思います。
子どものころから母の影響もあっておしゃれは好きでしたね。身長があまり大きくないので、最近はいかにこの身長でお洋服をかっこよく着るかと考えています。コロナ禍に友達と「この期間に自分を高めるトレーニングをしよう」と言って、私たちはデニムの後ろ姿をかっこよくしようと目標を立ててお尻を鍛えてみたり(笑)。お仕事柄自分のスタイルと向き合う時間も多いんですけど、でも、「こうじゃなきゃダメ」「こうじゃなきゃイヤだ」というこだわりがあるというよりは、自分の好きな洋服を着ているという瞬間が一番楽しいので、ファッションは楽しむものだと考えて、好き勝手に楽しんでいます。
|
|
百田:私は明るい面を見ていただくことがすごく多かったりするし、実際ポジティブに考えることが得意であったりするんですけど、でもそうじゃない部分も振り返る余裕が、今は少しあったのかもしれないです。もう少し前に振り返っていたら、その時のことを振り返らなかったり、いい部分だけをピックアップしていたかもしれないなと思う部分も多くって。
――大人は敵!と思っていたというお話も…。
百田:そうなんです! 昔はそう思っていましたね。メンバーの仲いいねって言ってもらうことが多いんですけど、メンバーが敵になることはなかったんですよね。みんなで大人が無茶ばかり言ってくることに対して、いかに日々乗り越えていくかっていう、体育会系の部活みたいな感じでやっていたんです。
気づいたら自分も大人になって、あのころのことを振り返ると感慨深いです。毎日のように怒られて、誰かしらが泣いてたんですよ。1個のお仕事が終わったら反省会があって。今となっても大切なことを叩きこんでもらった期間でもあるので、あの時学んだことや、とりあえず自分で考えてやってみろと言われたことなど、大事なことをたくさん教えてもらった時期でした。あの時期がなかったら今はないなと思います。
◆30代も振り返った時に楽しかったなって思える日々を過ごしたい
――2025年はオーディション合格から20年の節目の年となります。これまでを振り返るとどんな20年でしたか?
百田:20年と聞くと、「うそ! そんなに経ってる!?」って思うので、そう考えるとあっという間だったんだなと思うんですけど、内容が濃すぎて(笑)。あっという間だけど、私の中ではあっという間じゃなかったなって思います。
――そんな中でターニングポイントになった出会いや作品を挙げるとすると?
百田:そのタイミングタイミングで本当にいっぱいあるんですけど、今の私につながっているというので言うと『すくってごらん』という映画です。あの作品でピアノと出会ってなかったら、たぶんソロコンサートもやっていなかったかもしれないですね。歌もダンスも得意じゃなくてずっとコンプレックスで、何度やってもできなくて、「なんで全然上手にならないんだろう」って思っていたんですね。そんな時期にその作品でピアノを弾く女の子の役をいただきました。最初は役のために練習を始めたんですけど、そのピアノ練習の1日目にマネージャーさんがピアノをプレゼントしてくれて!
――おぉ! それはプレッシャー…。
百田:ですよね! 逃げられない!と思って(笑)。逃げる気はなかったですけど、家でも練習できるようになるじゃないですか。これはやばいぞと。それまで音楽の世界にいながら、自分と音楽の距離が近くない感覚が私の中ではずっとあって。そんな中で家に帰ったら自分のお家にピアノがある生活になり、何この人生って思って(笑)。
|
|
――昨年30歳になりました。ご自身の意識に変化はありましたか?
百田:お仕事の内容だったりとか、取材の質問内容に少し変化があって。30代のスキンケアとか、30代になったからこその質問っていうのを、たくさんいただくようになりました。まだなりたてでわからないことも多いんですけど、また新たにここから始まっていくんだなという感じがして、今はすごく30代にワクワクしています。
感覚としては20代が終わっちゃうというよりは30代が来る!どんなことが待っているのかなとワクワクする感じだったんですね。私の周りの先輩方も、大人になるにつれて楽しくなるよって教えてくれたり、みなさんすごく楽しそうだったんですよね。
――これからどんな30代を歩みたいという理想はありますか?
百田:いつもそうなんですけど、振り返った時に楽しかったなって思える日々を過ごしたいなって思っていて。いいことも大変だったことも含めて、これがあったから今笑顔でいられる、今があるんだなと思えるように向き合っていきたいし、20代最後のときに、20代を振り返ることがいっぱいあったんですけど、大変だったことが笑い話になったり、その時がないと今がないと強く思ったので、30代もそうやって、最終的にいい30代だったなって思えるように日々過ごしたいなって思います。
(取材・文:佐藤鷹飛 写真:高野広美)
『ももいろクローバーZ 百田夏菜子フォト&スタイルブック えくぼは恋の落とし穴▼(ハートマーク) Anniversary30』は宝島社より発売中。