前回からの続き。オレはコウタ、妻のカホと3歳になる娘のコノミと3人暮らし。結婚前に「子どもは2人」と約束して結婚したオレたち。しかしいざ蓋を開けてみると、カホは「2人目は無理!」と言い出した……。こんなの話が違う、結婚詐欺って言うんじゃないか? 腹が立ったオレは母さんに愚痴をこぼすことに。「ひょっとしたら母さんからも説得してもらえるかも」と期待したんだ。でも母さんはオレに怒ってきた。一体何が悪かったんだろう……。オレは呆然として母さんの顔を見つめていた。
またもや母さんに怒鳴られて、オレは小さくなりながら反論した。
ヒートアップした母さんは、次々とオレに厳しい言葉を浴びせてきた。オレは当然、妊娠出産はできないから、そこはカホに頼むしかない。それに、オレとカホは結婚前に「子どもは2人」って約束してたんだ。コノミのためにも、きょうだいはいたほうがいいに決まってるのに……。
出産後のダメージが交通事故と同じだなんてはじめて知ったオレは、とても驚いた。みんな当たり前のように出産しているし、そんなに大変なものだとは思わなかったんだ。もしかして、オレはカホのつらさを軽く考えすぎていたのだろうか……。
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母さんに突然怒鳴られたオレ。
「母さんのことを持ち上げていたのになんで怒られたんだろう」と不思議に思っていたけれど、こんこんと説教をされて、ようやく自分がカホにどれだけひどいことをしたのか理解した。
オレは自分の希望を無理矢理押し通すため、カホに精神的・肉体的ダメージを負うことを一方的に強制していたんだ……こう考えると、オレって本当に最低なやつじゃないか。
今からでもカホに謝ったら許してもらえるだろうか。とにかく誠心誠意謝ろう。
【第4話】へ続く。
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