石破首相、防衛費増「約束せず」＝衆院で訪米報告

　石破茂首相は１３日の衆院本会議で、先の米国訪問の報告を行った。それに対する質疑で、立憲民主党の武正公一氏は日米首脳共同声明の防衛費に関する記述を巡り「国内総生産（ＧＤＰ）比３％への増額を約束したのか」とただし、首相は「防衛力の規模を約束したものではない」と述べた。

　共同声明には「米国は２０２７年度より後も抜本的に防衛力を強化することに対する日本のコミットメント（約束）を歓迎した」と明記された。首相は日本維新の会の和田有一朗氏に対しても「防衛費はその時点の安全保障環境を踏まえ、わが国自身の判断で決定していく」と強調した。

　日米首脳会談の後、トランプ大統領が日本製鉄による米鉄鋼大手ＵＳスチール買収計画の修正に絡んで「過半出資することはない」と語ったことについて、首相は「会談で具体的な出資割合に関する議論はなかった」と説明した。