(画像:宮迫博之 Instagramより) 元・雨上がり決死隊の宮迫博之は、相変わらず何をしても叩かれている。
1月5日に配信した動画でキックボクシングへの挑戦を表明。2月11日に開催された「RISE VOA」に出場し判定負けとなったが、発表時から応援する声ばかりでなく批判も多数動画のコメント欄に書き込まれている。
◆「千鳥やかまいたちと絡んだら」に「そもそも需要ない」の声
そんな宮迫は、1月26日に「Yahoo!ニュース オリジナル 特集」で本格的なインタビューを受けた。ダウンタウン・松本人志のインタビューを担当した芸能記者・中西正男氏による取材だが、この記事でも容赦なくバッシングを受けている。
特に、インタビューの中で宮迫は「千鳥やかまいたちと絡んだらどんな感じになるんだろう。どうやってイジってくれるんだろう」と語り、この発言にお笑いファンが激怒。「絡まなくていいです」「そもそも需要がないのでは」と辛辣な意見が多く書き込まれた。
また、インタビューではテレビ復帰を切望しているように取れる箇所もあり、お笑いファンからバッシングを受けている。
宮迫本人はテレビ復帰を望んでいるように見えるが、果たしてバラエティ番組に舞い戻れるのだろうか? お節介ながら、元テレビ局スタッフの筆者が、宮迫はテレビに復帰できるのか推測する。
◆宮迫がテレビに復帰する日は本当にくるのだろうか?
宮迫と言えば、2019年に闇営業問題が発覚し、吉本興業を退社して以来テレビ出演はなかったが、2024年に、5年ぶりに『Beauty Man〜宮迫博之イケおじ宣言〜』(テレビ埼玉)で地上波復帰を達成。
しかし、テレビ埼玉での放送ということもあり、ほとんど話題にならず。
宮迫が3か月間で肉体改造に挑む企画を放送する番組だったが、お世辞にもおもしろいとはいえない出来だ。番組を見た民放関係者が本音を明かしてくれた。
「内容は、トレーニングして肉体改造する良くある構成。キー局の番組なら10分程度のワンコーナーといった内容です。宮迫さんがおもしろいコメントやリアクションをするわけでもなく、話題になったのは明石家さんまさんがサプライズ出演した回くらい。
正直言うと、トークやリアクションの力は落ちている印象で、久しぶりの地上波復帰はテレビ業界では失敗ではないかと言われているほどだ」
現に、ローカル局の埼玉テレビの番組でも内容がおもしろければ、その後、宮迫へのオファーが殺到するはず。しかし、現段階ではテレビ番組への出演は公表されていない。
また、YouTuberとしてこれまで活動してきた宮迫は、現在のバラエティ番組では通用しないだろうと、現役のキー局ディレクターが解説してくれた。
「YouTuberとして長く活動されているので、少しお笑いのピントがズレているように思えます。
例えば、キックボクシングの挑戦も、笑いなのかドキュメントなのか良く解らない。それに、インタビューで千鳥やかまいたちの名前を出したが、はたから見ると人気芸人にこびているように見える。
そもそも、霜降り明星の粗品さんに宮迫さんは散々イジられているのですから、まずは粗品さんにリアクションするのがお笑いの本筋です」
関連性のない千鳥やかまいたちがどうイジるか想像するより、まずは粗品との因縁をお笑いに昇華させないと宮迫のテレビ復帰は実現しなさそうだ。
◆コンビ解散発表の配信動画に「今でもゾッとする」
ネットユーザーだけでなく、テレビ関係者からもあまり好かれていない印象の宮迫だが、問題は相方である蛍原徹との関係性にあるという。
宮迫と蛍原といえば、2021年に『アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会』を配信してコンビ解散を発表している。
配信動画で、蛍原やゲストがなんとか解散を笑いに変えようとする中で、宮迫は空回りを連発。視聴者だけでなく、テレビ関係者からも不評を買った。この配信は、今考えてもゾッとする内容だったとテレビ関係者は明かす。
「せっかく、蛍原さんや『アメトーーク』のスタッフが場を整えたのに、上から目線で蛍原さんをイジる光景は地獄。この配信は多くのバラエティ関係者が見ていたので、怖くて宮迫さんにオファーできないでしょう。
その後、2023年に『蛍原さんと一緒にゴルフをするために本格的なレッスンを始めます』という動画を配信したが、感性がズレていて笑えるものではない。
宮迫さんは、いまだに蛍原さんとの関係が改善されていないのもテレビ関係者からは不評ですね。
状況は違いますが、アンジャッシュは渡部建さんがトラブルを起こした後も、相方・児嶋一哉さんとの関係は良好でした。なので、復帰に力を貸す芸人やスタッフもいた。宮迫さんに関しては、そういった協力してくれるテレビ関係者がいない状況です」
◆宮迫がテレビに復帰するために向き合わなければならないのは…
先述のYahooのインタビューやキックボクシングへの挑戦でも、空回り感が否めない宮迫。果たして、本人も望んでいるであろうテレビ復帰は実現するのか? 民放の編成担当者が、宮迫が復帰する可能性について語ってくれた。
「蛍原さんとの関係が改善しない限り、テレビ復帰は難しいでしょう。蛍原さんは宮迫さんが闇営業問題で揺れているとき、なんとかコンビで復活できないか、いろいろな人に相談していた。その姿を知っている関係者が多いので、蛍原さんへの禊(みそぎ)が終わらない限り、宮迫さんを使いたいというテレビスタッフはいない」
もしも宮迫がテレビ復帰に未練を残しているのなら、向き合うべきはキックボクシングではなく元相方の蛍原なのかもしれない。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆