神田伯山、晴れの授賞式も喉痛め謝罪「人の悪口を言いすぎた」 歴史ある賞受賞でしみじみ

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2025年03月15日 18:40  ORICON NEWS

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『第41回浅草芸能大賞受賞者(令和6年度)』奨励賞を受賞した神田伯山(C)ORICON NewS inc.
 講談師の神田伯山が『第41回浅草芸能大賞(令和6年度)』の奨励賞を受賞し、15日に東京・浅草公会堂で行われた授賞式に参加した。

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 授賞式のスピーチで、あいさつの後に「お気づきの方もいらっしゃると思うんですが、少し喉を痛めておりまして」と少し枯れた声について言及すると「人の悪口を言いすぎたんだな、と反省をしております」と笑わせた。「冗談がさておきまして、本当にうれしい限りでございます」と笑顔で語った。

 そして「歴史ある『浅草芸能大賞』の奨励賞、講談師としてもそこまで多くの方がいただいているものではございません。これからも気を引き締めていかなければなと思っております」と決意を新たにする。「こういう賞をいただく度に常にお伝えしているんですが、これは神田松鯉を元に弟子に行って、全て師匠のおかげだなとつくづく本気で思っております。いただいている読み物の9割以上は、うちの師匠から教えていただいたものでございます」と感謝。そして「我々の世界には『師匠を選びも芸のうち』という言葉がございます。自分に芸があるかなんていう生意気なことはわからないです。喜んでいただくために頑張ってますが。ただ1つだけ、神田松鯉を師匠に選んだのは芸があったな、と」とにやり。「これからも松鯉の弟子の名に恥じるよう頑張りたい、精進を重ねたいと思っておりますが、時々不祥事を起こすかもしれません。皆様が頼りでございます。いつの日か、また喜んでいただける日が来ることを願っております。本日はこのような誉れ高い賞をいただきまして、皆様誠にありがとうございました」と結んでいた。

 同賞は、大衆芸能の奨励と振興を図ることを目的として、公益財団法人台東区芸術文化財団が昭和59年4月に創設したもので、一般公募の区民審査員からの推薦をもとに、芸能関係に精通している専門家で構成する選考専門審査委員会の慎重な審議を経て、選出している。

■神田伯山
1983年6月4日生まれ、東京都出身。2007年11月、三代目神田松鯉に入門し、「松之丞」に。12年6月に二ツ目昇進。20年2月に真打昇進と同時に六代目「神田伯山」襲名。「連続物」と言われる、寛永宮本武蔵伝全17席、慶安太平記全19席、村井長庵全12席、天明白浪伝全10席、天保水滸伝、畔倉重四郎など、持ちネタの数は200を超え、独演会のチケットは即日完売。講談普及の先頭に立つ活躍をしている。

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