東大寺学園校長らを書類送検 教員36人に残業代不払い疑い 奈良
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2025年03月17日 19:18 毎日新聞

奈良市 東大寺学園中・高校(奈良市)の教員に残業代の一部を支払わなかったとして、奈良労働基準監督署は17日、運営する学校法人・東大寺学園と、校長(64)ら3人を労働基準法違反の疑いで奈良地検に書類送検した。他に書類送検されたのは事務局長(56)と、事務長(60)。労基署は校長らの認否を明らかにしていない。
書類送検容疑は、同学園と3人は2024年11月、東大寺学園中・高校の教員36人に対し、24年10月分の時間外・休日労働に伴う割増賃金の一部計約130万円を支払わなかったとしている。
労基署によると、23年12月、残業代の不払いがあったとして同学園に是正勧告したが、24年11月の再調査でも同様の状況が確認されたため書類送検した。
同学園によると、不払いとなっていた残業代はクラブ活動などに伴うもので、是正勧告を受けた後、約3年分は既に支払ったという。同学園は「今後は法にのっとった労務管理を徹底する」としている。【木谷郁佳】
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