
あなたの夫をよく知る人物を挙げるとすれば、まずは妻であるあなた。そして夫の友達や職場の同僚、義家族といったところでしょうか。よく知る人たちだからこそ、夫の人柄を話題のネタにすることもありそうですよね。
現実を教えてあげているだけなのに、反応が悪い義母
ママスタコミュニティにあがったのは、「夫の欠点を義母に話した際の反応」に関する投稿でした。投稿者さんが伝えてみたところ、予想外の反応が戻ってきたと言います。
『義母にダンナの欠点を言ったことがある? 私がLINEで伝えたところ、返事は「息子はマイペースだけど、やさしいところもあるから頼りになる」。あきれたからスタンプのみで返信した』義母さんが考えるダンナさんの欠点は「マイペース」。一方で投稿者さんが考える欠点は、「こだわりが強い」「空気が読めない」「敵を作りやすく、友達がいない」「TPOがわからない」などなど。かなりズレがあるようですね。
誰にだって長所があれば、短所もあります。かつて目が向いていた長所は、一緒に暮らすうち慣れてしまい、何も感じなくなるものなのかもしれません。代わりに目につくのが、短所。一度気になり始めると、止まらなくなる心理はありそうです。
『ある。「そういうこと、言わないで」と、怒られた。うざ』言ったことがあるかどうか、さまざまなコメントが集まりました。「夫が私の悪口をうちの親に言っていたら嫌だから、私も言わない」という声もありました。ただ、欠点と悪口ではニュアンスがやや違いそうです。投稿者さんが伝えたのは、どちらだったのでしょう。
『ある。「大人として当たり前のことが、これほどできないんだよ」と、現実を教えてあげたかったから』
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義母はダンナの絶対的な味方。言ったところでメリットはない
集まったコメントのなかで、「言ったことはない」と回答したのは、全体のおよそ1/3。義母さんに負担をかけたくないという理由も複数ありました。
『義母はやさしい人だから、言って傷つけたくない』嫁姑関係が良好な場合は、こうした発想になるようです。「義両親はこんな欠点だらけの私にやさしくしてくれるから」「笑って調子を合わせてくれると思うけど、気分は悪いだろうと想像できる」といった声が並びます。
では、想像してみましょう。将来わが子のパートナーが、あなたにわが子の欠点を伝えてきたとしたら? 答えは明白、それは義母さんだって同じです。「自分の母親が自分の味方なのと同じで、義母はダンナの味方。言っても意味がない」というコメントもありました。
『この世で一番無駄なこと。自分の子どもを他人にとやかく言われても、気分を悪くするだけ』義母さんに言ったところで無意味なので、言わない。そう考える方々もいました。
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ちょっとした愚痴なら、嫁姑関係の潤滑油にもなり得る?
「言ったことがある」と回答したのは、全体の2/3ほど。お互いが笑い合えるような、ライトな内容もありました。
『「果物が嫌い」「朝は低血圧」とか、たわいもない欠点しか言わないから笑い話』指摘されたダンナさんのほうも「その通り」と思うでしょうし、この程度なら義両親との会話を盛り上げるネタで済みます。
『ダンナは風呂が3時間、トイレも30分以上と長い。「昔からだから、大変よね」と同情される』揉めごとに発展しないのは、あくまで事実を伝えているから。そこに怒りなどの感情を交えてしまうと、義母の反応も変わってくる可能性があります。
また、当然ながら義母さんの人柄も大きく影響するようです。
『夫の神経質さについて話すと、「あの子昔から、口うるさいのよね」と同調してくれる』サバサバした義母さんたちもいます。「義母は『そうだよね』と笑っている」といった声もありました。感情的に伝えるのでなく、ちょっとした愚痴のように話せば共感してもらえるのかもしれません。ともすれば、嫁姑コミュニケーションの潤滑油にできる可能性だってあります。
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「他人のくせに!」嫁が敵になる瞬間
「笑われた」「同調してくれた」、なかには「落ち込まれた」「謝られた」などという報告もあったのですが、もっとも多かったのはやはり「逆に怒られた」「反論された」でした。
『私が言ったことに対して何百倍もの言葉が返ってきて、言わなければよかったと思った』
『最初は「迷惑かけてごめんね」とか言うけど、すぐに「でもあの子も悪い子じゃなくて」と始まり、結局「あなたがもっと上手にやればいい」という流れにされる』この「それはあなたが悪いせい」というパターンは少なくないようです。義母の育て方が悪いと考える嫁vs嫁がダメだからと考える義母といったところでしょうか。もはや責任のなすりつけ合いです。
『「あら、お父さんのほうがもっとひどかったわよ」と言っていた』「私のほうが大変だった」と被せてくるパターンも複数報告されました。何度かこれをやられたのち、「今では『いえ、お義母さんの頃に比べれば大変じゃないですよ』と返すようにしている」という方も。経験から義母さんのトリセツが生まれる場合もあるようです。
身内が言うなら許せるけれど、他人が言うと許せない。義母さんにとっての息子の欠点は、その最たるものなのかもしれません。なかには「義母と一緒にダンナの悪口を言う」という方もいたのですが、それはおそらく義母さんが嫁を“もう身内”と認識してくれているからではないでしょうか。怒られたり反論されたりする場合は、まだどこかに“嫁は他人”という意識があるのかもしれません。
そう考えると夫の欠点を伝えることは、義母さんが嫁をどう思っているか真意を図るバロメーターにもなりそうですね。まずはライトな愚痴から始めて、義母さんの反応をうかがってみてはいかがでしょうか。