限定公開( 5 )
SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は2024年10月に人々を爆笑の渦に巻き込んだ「音読カードのサイン」について、X(旧Twitter)ユーザーのきくこ(@u6dlcmZ5okfwVN1)さんに話を聞きました。
●音読カードのサイン欄
Xやブログ「嫁激 北フランス家族」に家族の日常を投稿しているきくこさん。ある日Xに次男くんの学校の音読カードの写真を投稿しました。
宿題である子どもの音読を確認した保護者が書く「おうちからのサイン」の欄には、きくこさんが描いたとっても上手なスパイダーマン、ジャイアン、キノピオといったキャラクターのイラストが。ハンコや文字によるサインではなく、きくこさんはイラストでサイン欄を彩っていました。
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●捏造疑惑が!
しかしある日、音読カードを確認した担任の先生から「息子さんはまた音読カードのサイン偽造をしたようです」と、言いづらそうに伝えられたそうです。先生が疑いを持った日のサインを見てみると……。
なぜかその日だけ急に素朴なタッチの「髪形がトゲトゲした何か」が。次男くんは「パパがかいた」と添え書きしていたのですが、先生には信じてもらえなかったようです。
次男くんの言葉にうそはなく、「髪形がトゲトゲした何か」を描いたのは、本当にお父さん。きくこさんは、「先生……非常にお伝えしづらいですが、それは正真正銘うちの夫が描いたスーパーサイヤ人です」と伝えたのでした。先生が「また」と言ったように、実は次男くんには親のサインを偽造した前例があったからこその疑惑でしたが、これは気まずい……。
ねとらぼ編集部では、きくこさんにこのときの先生とのやりとり様子や、当時の反響などについて聞きました。
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画像提供・協力:きくこ(@u6dlcmZ5okfwVN1)さん
――音読カードの「おうちからのサイン」をイラストにしたきっかけはありますか? また、描くキャラはお子さんのリクエストでしょうか?
きくこさん:音読カードは、最初は親の簡単なサインにしていたのですが、お恥ずかしい話、息子がそのサインを偽造して提出したことがあったのと、息子からもイラストにしてほしいといわれて変えました。
描くキャラクターは息子のリクエストを受け付ける日もあれば、私が勝手に決めてしまう日もあります。ちなみに他の方からのツッコミが多かったキレイなジャイアンは私が好きなキャラクターです(笑)。
――この日、ご主人が描くことになった経緯を教えてください。ほかにもご主人が描く日もあったのでしょうか?
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きくこさん:たまに夫が音読を聞いてくれるときもあるので、そのときは夫が普通にサインしてくれてます。上記の経緯もあって「なるべく(次男くんが)まねできないものを書いてほしい」と頼んだら「じゃあ僕もイラストにするね!」と言って描いてくれたのがこれです。
――先生から「サイン偽造疑惑」の連絡がきたときの、きくこさんや家族の反応、感想を教えてください。
きくこさん:まず1番最初に思ったのが「また?」ですね。その後すぐに息子が「違う違うパパのサインだよ!」と訴えてきて、私も心当たりがあったのですぐに理解できましたが。
ちなみに担任の先生はとても良い方で、サイン偽造も私の方からまた同じようなことがあったら連絡してくれるように頼んでいた経緯もあったので、余計なことにお手間を取らせて大変申し訳ないです……。
――現在もサイン欄にイラスト、続けていらっしゃいますか? ご主人が描く日もあるのでしょうか
きくこさん:現在ももちろん描いています。あの後も何回か夫も描いてくれていますが、相変わらずパッと見て(何の絵か)1回で当てられたことはありません。
――バズったときの心境を教えてください。特に印象に残っているコメントは何かありますか?
きくこさん:あのポストは1日ほどたって気が付いたら“いいね”がたくさんいただけていたので、ちょっとびっくりしました。
最初、サイン偽造の前科やふざけたイラストが怒られるかなぁ〜とビクビクしてましたが、どの方も面白がってくれてほっとしました。また、夫も「自分の才能が認められた」となぜかすごく喜んでいました。
あとはいただいたコメントで、他の方の渾身(こんしん)のイラストサインがたくさん見られて楽しかったですし、他の世の親御さんたちも工夫して頑張ってるんだなぁと親近感も湧いてうれしかったです!
画像提供・協力:きくこ(@u6dlcmZ5okfwVN1)さん
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