
政策金利を年率0.5%に据え置くと決めた日銀。植田総裁は午後3時半からの会見で、トランプ政権の政策が日本経済に及ぼす影響に警戒感を示しました。
日本銀行 植田和男 総裁
「アメリカの関税政策、関税の及ぶ範囲とか、決定のスピードのようなものが急速に広がった。不確定なところは非常に大きい」
このうえで、植田総裁は「通商政策がどのような姿になり、世界と日本経済にどう影響を及ぼすか見極めたい」とする方針を強調しました。
一方で日銀は、経済と物価の情勢が想定通りならば、利上げを進めたい考えです。
▼コメの高騰などで「物価」は目標の2%を超える上昇が続き、▼「賃上げ」も中小企業が33年ぶりに5%台となるなど好調です。
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日本銀行 植田和男 総裁
「国内の賃金・物価の循環も順調に進んでいると思いますので、今後の見通しをより的確に作っていき、それに応じて政策をしていく」
ただ、植田総裁は次の利上げにむけたシグナルは出しませんでした。アメリカを中心に世界経済の不確実性が高い中、難しいかじ取りが続きそうです。