お笑いコンビ『ラランド』のサーヤや、音楽バンド『ゲスの極み乙女』の川谷絵音といったメンバーで構成されるバンド『礼賛』のライブ中、驚くべき“痴漢トラブル”が起きたという。川谷といえば過去ベッキーとの不倫騒動で騒がれた人物。“痴漢”とは何事かと身構えてしまうが、実は彼らバンドの預かり知らぬところで、被害女性が“泣き寝入り”したという。
「到底許される行為ではない」
この問題は、3月18日に『礼賛』のInstagramのストーリーズで発表された声明によって公になった。同声明では「痴漢は犯罪行為であり、到底許される行為ではございません」と明言し、今後は主催者を通じて警察と全面協力すると宣言している。しかし、この声明が発表される前に、被害女性と思われるAさんが自身のXで事の詳細を告発していた。
Aさんの投稿によると、彼女は、さる16日、夫とともに大阪のライブハウス『なんばHatch』でおこなわれたライブに参加し、演奏中に近くにいた男性Bに胸を触られる被害に遭った。夫に相談したところ、『礼賛』の関係者は親身になって対応してくれたのだが、その後、制作スタッフ（キョードー大阪のスタッフ）が現れ、「警察を呼んでも意味がない」と取り合わなかったという。
さらにAさんは、Bを会場の外に出してほしいと訴えたものの、このあとなぜかBと直接対面させられることに。Bは「胸触られたと思ったんなら思ったときに声出せや」と恫喝。加えて制作スタッフは「犯人はライブを見たがっているんだから戻してほしい」と懇願する始末だった。
その後、Aさんが自ら警察を呼んだものの、警察からは「犯人に処罰は与えません」という念書を書かされる形で幕引きとなってしまったのだという。結果としてBは何の罰則も受けず、ライブ観覧を続けることが許されてしまった。
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この一連の対応に対し、SNS上では怒りの声が爆発。
《被害女性と礼賛が可哀想すぎる》
《被害者に書かせる念書って何…?》
《すべてがダメなんたけど犯人また会場に戻すの本当に意味がわからん》
など、非難ごうごう。これについて音楽ライターはこう語る。
「ライブやフェスにおける痴漢被害はようやく大きな問題として認識され、警察への通報も辞さないという姿勢が整いつつありました。しかし、今回は被害者が納得いく形で対処できなかったことが判明。もし運営側が対策に人員を割きたくないから、また“おおごと”にしたくないからと、問題をうやむやにしようとしたのなら、被害者を二重に傷つける行為に他なりません」
なお、19日、今回のライブの主催イベンターであるキョードー大阪が公式サイトで声明を発表。今回の対応への批判については「不快な思いをされた方がいらっしゃったことに対し、深くおわび申し上げます」と謝罪する一方で、「終演後、第三者の目撃者（お客様）に任意でご協力いただき、警察立ち合いの下で痴漢行為と疑われる事象は認められないという証言が提示されました」とコメントした。
さらに、「被害を申告された方が3月17日にXへ投稿された内容には、弊社が関係各位と確認した事実関係と相違する部分が多々ございます」とも。
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今回のトラブルの真相はまだわからないが、いずれにせよ、観客やアーティストが安心してライブを楽しめることがもっとも大事なこと。ライブ運営のあり方もその原点に立ち戻るべきだろう。
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