稀代の個性派ゴールドシップ 阪神大賞典の3連覇から10年

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2025年03月20日 07:30  netkeiba

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ゴールドシップ(C)netkeiba
 GIの勝利数で上回る馬はいるものの、個性的という意味でゴールドシップの右に出る名馬はいないだろう。GI・6勝がクローズアップされがちだが、阪神大賞典の3連覇も大偉業。この機会にそれぞれのレースを振り返りたい。

 最初の参戦は4歳時だった。前年の最優秀3歳牡馬として、単勝1.1倍の支持を集めてのゲートイン。序盤はじっくりと運んだが、3角手前から徐々にポジションアップ。直線で抜け出すと、追ってきたデスペラードに2馬身差をつけて快勝。当時の主戦・内田博幸騎手とともに、6つ目の重賞タイトルを獲得した。

 5歳時には岩田康誠騎手との初コンビで挑んだ。前年の京都大賞典から3連敗中だったが、ここは負けられない一戦。唸るような手応えでの番手追走から4角で先頭に立つと、後続を突き放して圧勝。圧倒的1番人気に応え、連覇を果たした。

 そして6歳時も岩田康誠騎手を鞍上に迎えての参戦だった。前年の札幌記念から4連敗中だったものの、ファンは単勝1.6倍という断然の1番人気に支持した。道中は中団で脚をためたが、3角では早々と好位に取り付く。そして直線に向いてすかさず抜け出すと、追ってきたデニムアンドルビーを1馬身1/4抑えてフィニッシュ。史上6頭目となるJRA同一平地重賞3連覇の偉業を達成したのだった。

 続く天皇賞(春)で6つ目のGIタイトルを獲得すると、同年夏の宝塚記念では史上初のJRA平地GI・3連覇を目指した。しかし、まさかの大出遅れが堪えてブービーの15着に敗退。多くのファンを驚かせたが、それもゴールドシップらしさ。競走馬としての業績はもちろん、その個性も後世に語り継いでいきたい。

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