ロッテのグレゴリー・ポランコ(C)Kyodo News 「今日は、めっちゃ寒いですね」
ロッテのグレゴリー・ポランコが19日、試合前練習の外野ノックを終え、ロッカールームに戻るときに、日本語でめっちゃ寒いと話したほど、冷え込んだZOZOマリンスタジアム。10時台には雪も降ったZOZOマリンスタジアムだったが、楽天とのオープン戦で、ポランコが寒さを吹き飛ばすバッティングをマリーンズファンの前で披露した。
0−0の初回二死二塁の第1打席、先発・岸孝之が1ボールから投じた2球目の136キロストレートを振り抜くと、打球は右中間フェンス直撃の適時二塁打となった。
◆ 今オフもセンター方向を意識し打撃練習
昨季はシーズンオフに“センター方向に強い打球”、“体のコンディションに集中”してトレーニングを積んできたが、このオフも「基本的に同じことですね。センター方向に打ち返すこと中心、体のコンディションも去年よりもいいですし、体も強くなっています」と例年と同じように新シーズンに向けて準備してきた。
昨季、「状態が上がると、スイングが良くなると反対方向にもホームランが出る。それが良い時だから反対方向にホームランも打てるし、それをバロメーターとして反対方向打てる時は状態が良いんじゃないかなと思って良いと思います」と話していたが、オープン戦では3月9日のソフトバンクとのオープン戦、0−4の4回一死走者なしの第2打席、東浜が3ボール1ストライクから投じた5球目の141キロ外角のシンカーを逆方向に一発を放った。今季も逆方向に打球が飛んでいる時は、好調のバロメーターと見て良いのだろうかーー。
「去年と同じように逆方向というよりもセンター方向に打ち返すことができれば、しっかり体もクローズして変化球も対応できると思っているので、そこは同じでやっていきたいと思います」。
◆ 春先からガンガン打つぞ!
ポランコといえば、昨季は4月終了時点で打率.258、5本塁打、11打点の成績を残したが、移籍1年目の23年は4月終了時点の打率が.132、1本塁打、5打点と、寒い春先は苦戦し、夏場にかけて徐々に復調していく傾向にある。
今季は「夏まで待たずに開幕戦に合わせて、そこから100%出せるようにやっていきたいと思っています」と春先からチームの勝利のため、ガンガン打っていくつもりだ。
ネフタリ・ソトと共にポイントゲッター、そしてチームが課題としている長打力という部分で大きな期待がかかる。「1年間健康的に怪我しないようにしたいです」。今季も豪快な“パワー”でチームの勝利に大きく貢献してくれるはずだ。
(グレゴリー・ポランコ選手通訳=千葉ロッテマリーンズ・阿久津英之通訳)
取材・文=岩下雄太