桜前線ゴール 今日12日 北海道の根室で桜が開花

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2025年05月12日 12:37  日本気象協会

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日本気象協会

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今日(12日)、北海道の根室で桜(チシマザクラ)の開花が観測されました。平年より4日早く、昨年より6日遅い観測です。これで日本気象協会で開花を発表しているすべての地点で開花したことになり、今年の桜前線は終着となりました。桜前線の終着が5月中旬以降となったのは2018年以来7年ぶりとなります。なお、根室の桜の観測は、根室市と根室市観光協会が行っています。

7年ぶり 5月中旬以降での桜前線ゴール

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今日12日、北海道の道東の根室でチシマザクラの開花が観測されました。根室では9日金曜日に最高気温が7月下旬並みの19.6℃まで上がるなど、ここ一週間ほどは6月から7月並みの気温の日が多くなりました。その高温に後押しされ、平年より4日早い桜開花の便りとなりました。なお、根室の桜の観測は、根室測候所の無人化に伴い、2011年から根室市と根室市観光協会が引き継いで行っています。

この根室の開花をもって、今年の桜前線は終着となりました。今年の桜前線は3月22日、高知県の宿毛でスタートし、4月20日、道南の松前の開花で北海道に上陸しました。その後、約3週間をかけて道内を進み、今日12日の根室でゴールとなりました。

今年は東日本、西日本での開花は広い範囲で平年並みとなりましたが、東北では平年より4日前後早く、北海道では平年より7日前後早い所が多く、北日本で加速した形になります。しかし、近年と比べると、北海道への桜前線上陸がやや遅かったこともあり、7年ぶりに5月中旬以降での桜前線ゴールとなりました。

※日本気象協会が桜の開花を予想、発表している地点を桜前線の対象としています。

全国で唯一 チシマザクラが標本木

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桜の標本木は、本州ではソメイヨシノが用いられ、北海道でも札幌や函館、室蘭、松前はソメイヨシノです。しかし、気候の関係でソメイヨシノの生育が難しい道北や道東では、主にエゾヤマザクラが標本木となっており、根室では北方領土由来のチシマザクラが用いられています。チシマザクラが標本木となっているのは、全国でも他にありません。

チシマザクラの特徴の一つが、比較的低い樹であること。写真のように、幹が立ち上がらずに根元から分かれてのびるため、目線の高さで桜の花をしっかりと観察できます。

根室の桜の満開は5月17日の予想で、来週にかけてが見頃となるでしょう。

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  • 桜前線さん「私にはスタートだったの。あなたにはゴールでも」ǭ何も言えなくて、春。
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