
「ふくろう訪問クリニック」(福岡市)院長の上松正和医師(37)がXにポストした「重度の障害を持って生まれた子の安楽死が認められる社会である方が良い」という投稿が波紋を広げている。
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上松医師は 「『産んだのだから死ぬまで責任を持てよ』と両親に責任を負わせ続ける社会は、余りにも当事者達に無慈悲過ぎる」「両親が育てるのだと決めたら全力応援するのは前提で。両親の人権も大事」と親を障害児育児の負担から解放するために安楽死が認められるべきとする持論を述べた。上松医師は2022年参院選に国民民主党から比例代表で立候補し、「安楽死制度の創設」「緩和医療の拡充」などと掲げていたが、落選した。
SNS上では「たとえ重度の障害を持っても安心して生きられる社会に変えようとせずに、障害者の死を求めるとは、人の死をなんと思っているのか」「障害者に対するヘイトクライムを起こした殺人犯と紙一重」「命を何だと思っているのか」「恐ろしい」などと批判の声が上がり、「この意見の卑怯なところは、『親のため』的なおためごかしを偽装しながら、生命の与奪という負わせるにはあまりにも重い選択を、両親に強いているところ」「それは安楽死じゃなくて殺処分です」という指摘も寄せられた。
国民民主党の玉木雄一郎氏は2024年10月の党首討論会で、 「社会保障の保険料を下げるために、われわれは高齢者医療、特に終末期医療の見直しにも踏み込みました。尊厳死の法制化も含めて。医療給付を抑えて、若い人の社会保険料給付を抑えることが実は消費を活性化させる」と尊厳死の法制化を主張し、物議を醸しました。
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上松医師を国民民主党が公認したことについて、「国民民主党は障害者差別、優生思想でも賛成なんだね」という声もあった。
先天性四肢欠損症という障害がある乙武洋匡さんは「殺されていた、かもしれないのか……」とつぶやき、その発言の真意について「生まれた子を安楽死できる国にしようというのは…つらいよね」「もし、そういう社会なら生まれなかったかもしれないなと思って。1日ずっとしんどくて」とXのスペースで涙ながらに語った。
上松正和医師が院長を務める「ふくろう訪問クリニック」や国民民主党第26回参院選特設サイトによると、上松医師は1987年福岡生まれ。筑紫丘高校から九州大学医学部に進み、東北の地域中核病院で初期研修医・救急医として勤務後、東京の国立がん研究センター中央病院、東京大学病院に勤務した。2022年参院選に国民民主党公認で出馬し落選。その後、2023年1月につくし訪問クリニック早良を開院した。2025年5月に医療法人「ふくろうの樹」設立し、クリニック名を「ふくろう訪問クリニック」に改称した。
国民民主党公認を受けた2022年参院選では、「詐欺医療の撲滅」「安楽死を含む医療の拡充」「デジタル主治医制度の創設」を掲げた。
「安楽死を含む医療の拡充」では「日本における医療は治療においては進んでいるが、回復が望めない終末期などにおいて人生の質を選ぶ選択肢がまだまだ狭い」「安楽死制度の創設や緩和医療の拡充によって、安心して生活の質を落とさずに人生を終えられる医療を拡充させたい」終末期の選択肢として安楽死を加えることを主張した。
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