事件当日「普段と変わらず」＝逮捕生徒と同居の祖父―千葉女性殺害

　千葉市若葉区で高橋八生さん（８４）を殺害したとして殺人容疑で逮捕された中学３年の男子生徒（１５）と同居する祖父が取材に応じ、１１日の事件当日の様子を「普段と変わらなかった」と振り返った。家族と夕食を共にした後、リビングでスマートフォンのゲームをするなどしていたという。

　祖父によると、男子生徒は祖父母と父、きょうだい２人と計６人で暮らしていた。１１日は昼間は自宅におらず、午後５時ごろ帰宅。高橋さんが殺害されたのは同時刻ごろとされ、祖父は「帰ったのは事件直後だったと思う」と語った。１２日早朝、祖父が起床すると、警察官が父らから話を聞いていたという。

　中学では野球部に入ったものの、約３カ月で退部。１人で外出することが多くなり、家族の呼び掛けを無視することも増えた。２年生の時に深夜や早朝の帰宅を繰り返し、父親が千葉県警に相談して講習を受けさせると、問題行動はみられなくなっていたという。

　祖父は「（被害者に）謝罪のしようもない。（殺すなら）私たちで良かったのではないか」と声を落とした。