
前回からの続き。私はルカ。夫のソウスケと2人で暮らしています。高卒で就職して苦労した経験があるため、息子のタイトには絶対に大学を出てもらうつもりでした。しかしある日、タイトはいきなり「大学を辞めたい」と言いだします。許せない私は「辞めるなら金を返せ」と怒鳴りつけてしまいました。母に話すと、ろくに話も聞かずに罵倒したのは良くないと諭されます。タイトはどんな道を歩もうとしているのでしょう? 私は冷静に話を聞こうと決めました。



タイトは「映像制作の道に進みたい」という思いを語り始めました。タイトは学生生活を送りながら制作活動に没頭しているとのこと。本格的にその道に進みたいと思うにつれ、大学でまったく別の勉強をしている時間が惜しくなったようです。



タイトはこの先就職する可能性も見据えて、変わるなら早い方がいいと思ったようです。そして「専門学校の学費はバイトしながら自分で払う」「大学でかかったお金は社会人になったら働いて返すから」と、私たちに向かって頭を下げます。


私が話を聞く姿勢を見せると、タイトは映像制作の専門学校に行きたいという思いを語ってくれました。タイトは実際にそのための行動や努力も始めているようです。決して勉強がイヤになったからとか、大学の居心地が悪いからといった逃げの姿勢から言っているわけではないことは伝わります。
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【第5話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子