“側近中の側近”が360万円窃盗事件…20代係員級の宮内庁職員の“驚きの年収”

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2025年05月14日 20:00  web女性自身

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宮内庁は5月1日、天皇ご一家の生活費にあたる内廷費を盗んだとして、侍従職の20代係員級の職員を懲戒免職にしたと発表した。盗まれた金額は、2023年11月から2025年3月までの間で、計360万円。内廷費とは、天皇皇后両陛下と愛子さま、上皇ご夫妻の日常の費用に充てられているもので、当然のことながら原資は税金にあたる。



「内廷費は“お手元金”などとも呼ばれていて、年間で3億2400万円支出され、天皇ご一家や上皇さまのプライベートな支出などに用いられています。このお金が盗まれたのは初めてで、前代未聞です。



この元職員は約1年半の間に、皇居内の事務室で宿直中に繰り返し盗んでいました。一度に数十万円盗んだ時もあり、『お金に困り、生活費に使った』などと話しているそうです。



内廷費の一部を管理していた侍従職の課長補佐級職員についても、“適切な管理を怠った”として減給処分が下りました。当該の20代元職員は全額を弁済したそうですが、4月28日付で皇宮警察本部に刑事告発されています」(皇室担当記者)



今回免職された元職員は、天皇陛下の身の回りのお世話を担当する“内舎人(うどねり)”と呼ばれている役職に就いていた。その距離の近さだけに、天皇ご一家も衝撃を受けられていると、宮内庁関係者は憤りを込めながらこう話す。



「内舎人は宮内庁の庁舎ではなく御所に出勤し、天皇ご一家のおそばに常に控えている職員です。天皇陛下が勲章を身に着けられる際に、お手伝いをするようなこともあり、お体にふれることもあるほど“距離が近い”職員なのです。



陛下や雅子さま、愛子さまも気さくなお人柄ですし、世間話などをする機会も多かったと聞いています。それだけに、この“裏切り”には悲しいお気持ちを募らせられているとお見受けしています」



天皇ご一家に仕える一方で、内廷費に手を付け続ける日々を過ごしていたこの係員級の職員は、どれほどの給与を得ていたのか。



宮内庁職員になるには、人事院が行っている国家公務員採用試験である一般職大卒程度試験や、一般職高卒者試験を受験し、通過したのちに面接を経て採用が決まる。月々の給与や各種手当は、人事院が毎年民間の給与水準を調査して国会や内閣に対して勧告を行い、給与法によって定められることになっている。



「国家公務員の給与は、俸給(基本給)と補完するさまざまな手当によって構成されています。宮内庁の侍従職ならば、初任給は19万円から22万円ほどで、これに勤務体系によってさまざまな手当がつきます。



内廷費を窃取した20代の元職員は高校卒業後に宮内庁へ入庁しているそうなので、民間のボーナスに当たる期末手当や勤勉手当、宿直勤務に対する手当も含めると、年収としては400万円前後だったはずです。



聞き取りに元職員は生活に困っていたなどと話していますが、公務員には通勤手当のほか住居手当、民間賃金の高い地域で勤務する職員に支給される地域手当も受けていたと思われます。なぜそのような状況に陥ったのか、疑問はつきません」(前出・宮内庁関係者)



捜査の進展が待たれるが――。

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