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MM総研は、5月14日に「2024年度通期(2024年4月〜2025年3月)国内携帯電話端末出荷台数」の調査結果を発表した。
総出荷台数は3106万台(前年度比16.4%増)で、スマートフォンが3003.7万台(17.9%増)、フィーチャーフォンが102.3万台(15.7%減)となり、スマートフォンの出荷比率は96.7%と過去最高となった。スマートフォン出荷台数は3年ぶりに3000万台規模に回復し、総出荷台数も3年ぶりに増加したが、2000年度以降の出荷統計としては2023年度に次いで2番目に少ない台数となった。フィーチャーフォンは2023年度を下回り、過去最少を更新した。
同社はスマートフォン出荷台数の回復要因として、MNO4社の下取りプログラムなどを活用した買い替え需要の促進、MNP獲得に向けた継続的な施策展開、オープン市場でのAndroid人気の高まりだと分析している。
2024年度通期のメーカー別総出荷台数シェア1位はAppleで、14年連続で1位を獲得した。総出荷台数は1539.7万台(前年度比15.1%増)で、シェアは49.6%(0.5ポイント減)だった。スマートフォン出荷台数シェアでは51.3%(1.2ポイント減)で、スマートフォン市場では3年連続で過半数を占めた。
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総出荷台数シェア2位はシャープで340.9万台(25.8%増)/シェア11.0%(0.8ポイント増)。3位はGoogleで316.5万台(13.2%増)/シェア10.2%(0.3ポイント減)。4位はサムスン電子で234.1万台(19.6%増)/シェア7.5%(0.2ポイント増)。5位はFCNTで179万台(144.2%増)/シェア5.8%(3.1ポイント増)。6位は京セラで133.5万台(12.2%減)/シェア4.3%(1.4ポイント減)。上位6メーカーのシェア合計は88.4%で、約9割を占める。
同社の定義するオープン市場での携帯キャリア別台数/シェアは、NTTドコモが964.4万台(シェア32.1%)でシェア1位となった。NTTドコモ以外のMNOではソフトバンクが833.7万台(27.8%)、KDDIが820.2万台(27.3%)、楽天モバイルが91.2万台(3.0%)で、4社でシェア90.2%を占める。オープン市場は294.2万台(前年度比23.4%増)でシェア9.8%(0.4ポイント増)と台数、構成比ともに増加した。オープン市場に限定したメーカー別出荷台数シェアも1位はAppleで159.3万台(シェア54.1%)となった。
2024年度のAIスマートフォン出荷台数は1263.1万台(前年度比227.8%増)で、スマートフォン出荷台数に占める比率は42.1%。Appleの生成AI機能「Apple Intelligence」が2025年4月から日本語にも対応した。日本市場で約半数のシェアを占めるiPhoneがAIに対応したことで、AIスマホが今後さらに拡大するとしている。
同社は2025年度の総出荷台数は3454万台(前年度比11.2%増)、以降2026年度:3362万台、2027度:3275万台、2028年度:3407万台、2029年度:3327万台、2030年度:3513万台と予測。うちスマートフォン出荷台数は2025年度:3335万台(前年度比11.0%増)と2年連続で2桁回復を見込み、以降は2026年度:3217万台、2027年度:3189万台、2028年度:3326万台、2029年度:3251万台、2030年度:3441万台と予測する。また、スマートフォン出荷比率は2030年度に98.0%にまで拡大するとしている。
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