グラス駐日米大使(中央右)と面会する拉致被害者横田めぐみさんの弟拓也さん(同左)ら=15日午後、東京都港区(在日米大使館提供) 北朝鮮による拉致被害者家族らは15日、東京都港区の米国大使公邸を訪れ、ジョージ・グラス大使と面会した。横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母早紀江さん(89)は、「何とか解決に向けて協力してください」と求めたという。
家族らによると、面会は大使の要望で実現。横田さんら8家族11人が参加し、約1時間話した。
面会後に取材に応じた、めぐみさんの弟で家族会代表の拓也さん(56)は、「大使からは『本当に心が痛む』と言っていただいた。米政府に問題解決の重要性が伝われば、今回の面会に意味があっただろう」と話した。
拉致被害者の曽我ひとみさん(65)は、大使と抱擁を交わし涙が出たといい、「感極まった。温かくしていただき心から感謝している」と声を詰まらせた。

駐日米大使との面会後、取材に応じる、拉致被害者の横田めぐみさんの母早紀江さん(中央)ら=15日午後、東京都千代田区