5月12日に公表された中居正広氏(52)の代理弁護団が提出した“反論文書”が、大きな波紋を広げている。
3月31日、同氏の女性トラブルをきっかけにして、フジテレビおよび親会社フジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会による調査報告書が公表された。この報告書で、第三者委は、中居氏側に女性に対する“性暴力があった”と認定していた。
しかし、上記の中居氏側による反論文書で、この認定に《『性暴力』という日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されませんでした》と抗議しており、同氏の人権救済を求め、関連資料の開示を請求しているのだ。
この中居氏の“反撃”に対して、被害女性である元フジテレビアナウンサーのAさんは、直撃取材に応じた5月14日配信の『NEWSポストセブン』の報道によると、《これまで私が聞いていた内容と違うので困惑しています》と戸惑いを隠せない様子だったという。
この反論文書は、事件の渦中にあったフジテレビにとっても青天の霹靂だったようだ。フジテレビ関係者が話す。
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「中居さんの反論文書は全くの予想外だったので、局内では混乱状態が続いています。騒動から1カ月以上の時間が経ち、局としても新たな一歩を踏み出そうとしている時だっただけに、“ここに来てどうして”と戸惑いを感じている局員が多い印象です。
というのも本来であれば、今月16日に予定されている局長人事の発表の前に、中居さんの事件で中心人物となっていたフジのプロデューサーB氏への処分が発表される予定だったのです。
しかし、今回の中居さんの反論文書が突如公表されたことで、処分発表が一旦見送りになったと聞いています」
中居氏が出演していた番組『ワイドナショー』や『まつもtoなかい』で、チーフプロデューサーとして企画・立ち上げに関わっていたB氏。同氏は、中居氏の騒動があって以来、‘25年1月30日以降は人事局付けとなっていた。
またフジテレビの混乱はこれだけにとどまらないようだ。別のフジテレビ関係者が明かす。
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「ゴールデン枠で調整を続けていた中居さんをめぐる一連の騒動に関する“検証番組”も、放送の予定が白紙になってしまったのです。
検証番組は、当初、6月に行われる株主総会前の5月末から6月初旬までには放送される予定でした。
しかし、中居さんの反論文が、報告書に対して《中立性、公平性を欠いていると言わざるを得ない》と異議が唱えるものである以上、事件をめぐる状況も変動することが予想されることから放送を一旦見送る方向に落ち着いたようです。
フジ上層部の思惑としては、株主総会前に検証番組を放送することで総会が荒れることを少しでも和らげようという考えだったそうですが、この構想も頓挫してしまった状況です」
なぜ中居の“反撃”はこのタイミングだったのか。
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「中居さんの弁護団が第三者委員会に示した回答の期限は5月26日までとなっており、これは明らかに6月に行われるフジテレビの株主総会を見越したものだと考えられます。
第三者委の報告書に対する異議申し立てではありますが、中居さんの反論によって今後、これまで公になっていなかった新たな事実が明らかになる可能性も考えられます。
そのため、フジとしても、総会前に中居さんの騒動に関して目立った行動をすることがはばかられているのかもしれません」(前出・別のフジテレビ関係者)
フジが中居氏の騒動から“解放”される日は――。
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