
せっかくの楽しい旅行が“ぶつかりおじさん”のせいで――。投稿を寄せた50代女性は家族で旅行中に理不尽な暴力に襲われた。
海外在住の女性は今年初め、2人の子どもを連れて5年ぶりに帰国。久しぶりの日本を満喫するべく旅行をした。
仙台を訪れたときのことだ。スーツケースを持って「新幹線のホーム」を移動していた。すると前方から、「50代と思われるサラリーマン風の男性」が歩み寄ってきた。(文:湊真智人)
「刃物でも持っていて刺されないか、子供に危害を加えられないか」
「勿論何も思う事もなくすれ違うはずでした」――。しかし男の行動は、女性の予想を大きく裏切った。
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「それが、すれ違った直後の事、いきなり私のスーツケースを思い切り横から蹴ってきたのです」
突然の行動に、怒りと困惑が同時にこみ上げた女性。当時の心境をこう語る。
「布製のスーツケースなので、中に入っていたwi-fiのレンタルルーターが破損していないか心配しながら、また私が怒って何か強く言ったら刃物でも持っていて刺されないか、子供に危害を加えられないか、ホームに落とされないか等の考えから黙ったままただ呆然とするしかありませんでした」
男を引き留めて逆上されでもしたら、確かに危険だ。子どもの安全を優先したのは賢明な判断だろう。
しかし、理不尽な暴力を受けた女性の失望は大きかった。
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「日本はいつからこんな国になったのだろうとガッカリしてしまいました。海外在住23年の間に日本の良さも身に染みますが、その反面も浮き彫りとなりました」
海外経験が長い女性が持つ日本のイメージに暗い影を差すことになってしまった。
その後も「駅の監視カメラで確認してもらい捕まえて欲しいぐらい」と、耐えがたい怒りを覚えた女性。しかし最後には、旅行の本来の目的を振り返り、こう気持ちを整理した。
「せっかくの久々の日本旅行に水をさされ、その男性に時間を割くのも勿体無いので旅を続けた次第です」
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