ディズニーランド開園70周年へ　米カリフォルニアで記念セレブレーション開幕　パーク全体が祝祭ムードに

　ウォルト・ディズニーが1955年に開園した世界初のディズニーランドが、今年で70周年を迎える。これを記念して、米カリフォルニア州アナハイムの「カリフォルニア ディズニーランド・リゾート」では、現地時間5月16日より「70周年セレブレーション」がスタートした。ミッキーやミニーたちも特別な衣装で登場し、パーク全体が祝祭ムードに包まれている。

【画像】カリフォルニア ディズニーランド・リゾート　70周年セレブレーション公式写真

　1955年7月17日、ウォルト・ディズニーは「世界中の人々に喜びとインスピレーションを与える場所」を目指してディズニーランドを開園。彼は「ディズニーランドは永遠に完成しない。この世界に想像力が残っている限り、成長し続ける」と語っており、その言葉通り、パークは今も進化を続けている。

　70年の歴史を経て、同リゾートは「ディズニーランド・パーク」「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」の2つのテーマパークに加え、3つの直営ホテル、ショッピング＆ダイニングエリア「ダウンタウン・ディズニー」から成る一大エンターテインメント施設へと発展した。

　最近では、ウォーターアトラクション「ティアナのバイユー・アドベンチャー」が新装オープン。1964年にニューヨーク世界博覧会のパビリオンとしてウォルト・ディズニーが制作した「イッツ・ア・スモールワールド」には、ピクサー映画『リメンバー・ミー』のキャラクター、ミゲルとダンテが新たに登場し、来場者を楽しませている。

◆一日中楽しめる多彩なショー

　「70周年セレブレーション」では、日中から夜まで楽しめるエンターテインメントが目白押し。

　ディズニーランド・パークでは、ミッキーとミニーが特別衣装で登場するデイパレード「セレブレート・ハッピー・カバルケード」が華やかに開催中。夜には、カラフルなフロートと100万個以上のLEDが光る「ペイント・ザ・ナイト」パレードが復活。さらに、プロジェクションマッピングと花火でアニメーションの世界を再現する「ワンダラス・ジャーニー」や、「イッツ・ア・スモールワールド」の外壁に映し出される「タペストリー・オブ・ハピネス」など、夜のパークも特別な演出で包まれる。

　一方、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークでは、ウォルト・ディズニーの有名なスピーチにちなんだ新ナイトショー「ワールド・オブ・カラー・ハピネス！」がスタート。水と光のショーには、ボーイズIIメンによる「レインボー・コネクション」のカバーや、フィッツによるオリジナル楽曲が加わり、観る者を魅了する。

　このほか、カーセイ・サークル・レストランの壁面に映し出される「セレブレート・ハッピー：ア・リトル・ビット・オブ・マジック・エブリナイト」や、ジョナス・ブラザーズが歌う新テーマソング「Celebrate Happy」も園内各所で楽しめる。

　日中には、ピクサーキャラクターが勢ぞろいする「ベター・トゥギャザー：ピクサーパル・セレブレーション！」が活気あるパレードとして復活。子ども向けには、新ライブショー「ミッキーマウス クラブハウス・ライブ！」もスタートしており、家族全員で楽しめる内容がそろっている。

◆“祝祭の音”を楽しむ

　音楽ファンには、ウォルト・ディズニー・レコードがリリースした『ミュージック・フロム・ディズニーランド・リゾート70周年セレブレーション』も要注目。公式プレイリストで好きな時にストリーミング再生できる。

　なお、一部のショーや体験は、ハロウィンやホリデー期間中に一時休止される可能性があるため、最新情報は公式アプリ等で確認を。

◆限定フード＆グッズも充実

　セレブレーション期間中は、パーク内に70種類以上の記念メニューや限定グッズが登場。なかでも話題なのが、音声機能付き“しゃべるポップコーンバケット”。ウォルト・ディズニーが大切にした「驚きと創造力」の精神が今も息づいていることを象徴するアイテムだ。記念アパレルや雑貨、ヴィンテージ調グッズまで幅広いラインナップで、多様な来場者のニーズに応えている。

◆ダウンタウン・ディズニーも進化

　周辺エリアの再開発も進行中。ダウンタウン・ディズニーに「ディズニー・ワンダフル・ワールド・オブ・スイーツ」などの新ショップやフードホールが次々とオープンしており、滞在そのものが楽しいアクティビティに進化している。

◆「夢の国」は、これからも未来へ

　開園から70年。「すべての人に喜びと夢を」という創設者ウォルト・ディズニーの想いは、いまも変わらず受け継がれている。先日、世界で7つ目となるディズニーのテーマパークが中東のUAE（アラブ首長国連邦）のアブダビに建設されることが発表され、大きな話題となっている。ディズニーのテーマパークはこれからも次の世代へ、さらに新しい想像力と革新を届けていくことだろう。