宮城・保育士殺害　容疑者、被害女性とSNSで知り合ったか

　宮城県岩沼市の海岸で4月、保育士の行仕（ぎょうじ）由佳さん（当時35歳）＝仙台市太白区＝の遺体が見つかった事件で、県警は17日、死体遺棄容疑で逮捕していた、知人の無職、佐藤蓮真容疑者（21）＝岩沼市＝を殺人容疑で再逮捕した。容疑について黙秘しているという。

　再逮捕容疑は4月12日午後7時45分ごろから同8時10分ごろまでの間、岩沼市の防波堤上で、行仕さんの胸などを刃物で複数回突き刺し、殺害したとしている。凶器とみられる刃物は岩沼市内の公園で押収された。

　県警によると、佐藤容疑者は昨年秋ごろ、交流サイト（SNS）を通じて行仕さんと知り合ったという。佐藤容疑者の自宅からは行仕さんの運転免許証が入った財布も発見された。

　行仕さんは4月13日午前10時過ぎ、海岸で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は失血死と判明した。複数の傷があり、そのうち一つは心臓まで達する深さだった。【遠藤大志】