<トライアスロン:世界シリーズ横浜大会>◇17日◇横浜市山下公園周辺特設コース
横浜から、次世代のエース候補が飛び出した。エリートの部で世界シリーズ(WTCS)初出場の20歳、林愛望(日本福祉大・まるいち)が日本選手2番手でゴール。22年日本選手権の史上最年少優勝者が、1時間54秒33の25位で「世界デビュー」を果たした。女子の日本勢トップはパリ五輪代表の高橋侑子(33)で19位、男子は同代表のニナー賢治(31)だった。同時開催のパラシリーズには、谷真海(43)らが出場した。
◇ ◇ ◇
沿道の声援に背中を押されながら、林は「世界」を体験した。トップ集団でスイムを上がり「いい位置で上がれたのは想定外」。展開に苦しんだバイクで粘り「どうなっているのか分からない状態でした」。上位を狙える位置で入ったランで遅れ「まだまだ」と、初レースを振り返った。
「周りはテレビで見ている人たちばかり。緊張で足がガクガクしました」。レース前、最多タイの14回目の出場となる高橋に「怖がらず、楽しんで」と声をかけられ落ち着けた。「いい経験。いいところと悪いところを再分析したい」と笑顔を見せながら話した。
|
|
小学5年でトライアスロンを始め、中、高と陸上部で活躍。22年の日本選手権に17歳ながら飛び級で出場して優勝すると、昨年はW杯など海外のレースでも実績を積んだ。「大人数の中でのバイクの展開など、判断、知識が足りない」と、課題を口にした。
日本トライアスロン連合が今年1月、32年ブリスベン五輪までを見据えて新設した「次世代ナショナルチーム」のエース。初のWTCS出場で、収穫も大きかった。「トップ選手の中で戦えた。自信を持って、これからもレースをしていきたい」と目を輝かせた。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。