<バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)チャンピオンシップ:千葉J74−55宇都宮>◇セミファイナル◇第2戦◇18日◇日環アリーナ栃木
宇都宮ブレックスにとって「魔の第3クオーター(Q)」だった。
3点差を追い、開始10秒でグラント・ジェレットがダンクシュートを決める。勢いに乗ってもおかしくないが、強度を上げてきた千葉ジェッツの守備の前にシュートが全く入らない。約8分近く得点できない間に相手に19点を許して勝負は決した。
ジーコ・コロネルヘッドコーチ(HC)代行は「相手がインテンシティ(強度)を出してきた時にやり返す事ができなかった」と悔やむ。「千葉さんは自分たちが最高のパフォーマンスを出さないと勝てない危険なチーム。そういう結果になった」と話した。
得意の3点シュートも入らなかった。26本打って成功はわずかに5本。攻撃にリズムが生まれなかった。ターンオーバーも7つ。反省点は多い。遠藤祐亮は「ホグ選手とスミス選手がすごく積極的に攻めてきたところを守り切れなかった。攻撃でもボールがうまく回らなかった」と振り返る。
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これで昨季のクオーターファイナルと同じ1勝1敗のタイ。第4QはD.J・ニュービルをまるまる温存するなど、いち早く第3戦勝負に切り替えた。コロネルHC代行は「1点差でも100点差でも1敗は1敗。敗戦から学び、成長できるかどうかに尽きる」と指摘。遠藤も「仲間を信頼し合ってノーマークをつくっていくのが自分たちの良さ。ああすれば良かったと思わないように、明日は最初からエナジーを出していきたい」と誓う。
22歳の小川敦也が言う。「このままズルズル負けてしまうと昨年と同じになってしまう。1つ1つのプレーにこだわって、絶対に勝ちたい」。2月に急死したケビン・ブラスウェルHCのためにもここで終われない。本当の決戦がやってきた。【沢田啓太郎】
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