
前回からの続き。私(義母)は夫と2人暮らし。息子のケンイチはマユミさんと、娘のユカはタカヒロさんと、それぞれ結婚して子どもも生まれ幸せに暮らしています。タカヒロさんのご実家は会社を経営しており、いつも高級なお中元やお歳暮を送ってくれます。こちらもそれ相応のものを送らないといけないので正直大変です。季節の贈り物を終わりにしたいと思った私は、まずマユミさんのご実家に連絡して了承してもらいました。しかしタカヒロさんのお母様は……。

その後も何度か断りをほのめかしてみましたが、タカヒロさんのご両親は一貫して「こちらが勝手にしていることだから」と言い切り、一方的に送ってくるのです。そうなるとお返しをしないわけにもいかず、ズルズルとこの関係は続いていました。

私はユカのためと思いながら、必死でタカヒロさんのご実家を持ち上げていました。そんな私の無意識な言動が、マユミさんを傷つけてしまっていたのです。ケンイチから電話をもらったとき、正直「やってしまった……」と思いました。

タカヒロさんのご両親に、私の言葉はあまり届きません。私はいつも向こうの言葉を聞いて、向こうが喜ぶ言葉を返しているような感覚がありました。そのやりとりに疲れはするものの、ユカが幸せに暮らせるように先方の機嫌を損ねてはいけない……そう思っていたのです。
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【第6話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・マメ美 編集・井伊テレ子