戦没者慰霊のため硫黄島を訪問し、「硫黄島島民平和祈念墓地公園」で供花される天皇、皇后両陛下=4月7日、東京都小笠原村(代表撮影) 宮内庁は19日、天皇、皇后両陛下が6月19〜20日の日程で、広島県を即位後初めて訪問されると発表した。被爆から80年に当たり、原爆犠牲者を慰霊するほか、2014年に広島市で起きた土砂災害の復興状況などを視察する。
同庁によると、両陛下は6月19日、羽田空港発の特別機で広島県入り。平和記念公園(広島市)にある原爆死没者慰霊碑で供花し、被爆遺構展示館を視察後、広島平和記念資料館を訪れ被爆者らと懇談する。
翌20日は14年の土砂災害で大きな被害が出た広島市安佐南区を訪れ、被災後に整備された砂防堰堤を視察後、市豪雨災害伝承館を訪れ被災者らと懇談。原爆養護ホーム「矢野おりづる園」も訪れ入所者らと面会し、夜に帰京する。
戦後80年の今年、両陛下は4月に激戦地の硫黄島(東京都小笠原村)を訪問。6月4〜5日に長女愛子さまを伴い、沖縄県を訪れる。秋には国民文化祭に伴い長崎県を訪れる予定。