首脳会談を前に握手する石破茂首相(右)とラトビアのリンケービッチ大統領=19日午後、首相官邸 石破茂首相は19日、バルト3国ラトビアのリンケービッチ大統領と首相官邸で会談した。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援継続に向け、結束を確認。両首脳は、日・ラトビアの2国間関係を「戦略的パートナーシップ」へ格上げすることなどを盛り込んだ共同声明を発表した。
首相は共同記者発表で「ウクライナの公正かつ永続的な平和の実現に向けて引き続き協力を進める」と表明。大統領は「私たちは協力し合い、ロシアの侵略を止めなければいけない」と強調した。
ラトビアは、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国でロシアと国境を接する。歴史的にロシアへの警戒感が強く、ウクライナ侵攻以降は対ロ強硬姿勢を強めている。
両首脳は、北朝鮮による拉致問題など東アジア情勢について緊密に連携することで一致。エネルギーなど経済分野での協力も申し合わせた。