ウォッシャブルニットポロセーター半袖―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーの
MBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第532回をよろしくお願いします。
今回は夏物スタメン10選! ユニクロ、GU、無印良品の最強ラインアップ10個揃えました。これさえゲットすれば今年の夏は大丈夫!
◆2万円の値札がついていてもおかしくない
・ユニクロ ウォッシャブルニットポロセーター半袖 2990円
ユニクロ今年の新作ニットポロ。これがたまらなく素材感がいいのです。
ハイゲージのウールのような風合いで光沢としなやかさに富んでおり、高級ブランド顔負けの一枚。実はコットンと合繊の混紡素材となっており、手洗いモードでもケアできるラクさも魅力。風合いは高級ウールだけど、実はケアがラクな合繊繊維という最強の組み合わせ。
クールビズなどにも使えるくらいフォーマルな顔つきなのでONOFF問わず活用できます。2990円と同社のポロシャツにしてはやや高い印象ではありますが、実物を見れば割高感はまったくなし。2万円の値札がついていてもおかしくないほどクオリティ高いですよ。
◆590円なのに天然繊維にしかみえない素材感
・ユニクロ ドライカラークルーネックTシャツ 590円
ユニクロ史上最安のTシャツ、その価格なんと590円。しかし、590円と侮るなかれ、こちら天然繊維にしかみえない素材感ですが、実はポリエステル混紡となっており、経年変化が起きにくい。洗っても乾燥機をかけても全然ヘタれない優れものです。さらにシルエットはオーバーサイズに飽きた人向け。
ほんのりリラックスフィット程度のサイズ感で大人な印象。光沢も程よくあるし、首元も開きがあるデザインなので色っぽい大人の男を気取れます。590円のTシャツなんて……と思うかもしれませんが、これほんと風合いにも高級感があってイチオシ。
肌着などではなく、主役の一枚として活用できますよ。オーバーサイズに飽き飽きしている人はぜひ。無理のないフィット感で楽しめること間違いなしです。
◆美しいドレープ感が特徴の「デニムスラックス」
・ユニクロ ワイドテーパードジーンズ 3990円
いわゆる「デニムスラックス」。素材はデニムですが、パターンはスラックスのものを使っており、シルエットが驚くほどきれい。デニムはアメリカンな印象になりがちですが、こちらはヨーロッパ風の大人な印象。ストンと落ち感のあるスラックスのテーパードシルエットを楽しめます。
ワイドサイズのためウエストもややゆったり。そこまでオーバーサイズが好きじゃないなら普段のサイズから1サイズ落とすのもアリです。デニム素材もさすがユニクロ重厚でガッシリとした本格的なものを使っています。
ただし、使い込んでいくとどんどん生地は柔らかくなっていくため、着込むと本当にスラックスのような美しいドレープ感が出てきます。黒を選ぶと遠目にはこれデニムには感じられません。革靴を合わせてスッキリと見せるのがおすすめ。
◆着心地よく快適なのに見栄えは天然高級繊維
・GU ドライポンチT(5分袖) 1290円
この時期、ユニクロのエアリズムコットンが毎度人気ですが、実は僕は毎年これをおすすめしています。エアリズムコットンと同様に外から見える表面は天然繊維で、裏面は機能繊維を使っているハイブリッドな一枚。
着心地よく快適なのに見栄えは天然高級繊維に感じさせる優れ物。エアリズムコットンはやや丸みのあるカジュアルなシルエットですが、GUのこちらはシャツのような縦長シルエットで大人っぽい。
30代以上ならこちらのほうがおすすめ。加えて、こちらのほうが数百円安く色展開も多い。エアリズムコットンほどメジャーじゃないため、被りを気にすることもありません。僕は毎年、これ買って愛用しています。1290円なら汚れても気にならないし、1シーズンで着倒す勢いでヘビーユースしましょう。
◆1990円という異常な安さにビビってはいけない
・GU シアークルーネックセーター(5分袖)+E 1990円
ここ数年で一般化した「透け」アイテム。わずかに内部が透けるため、色っぽい印象を作れるのがシアーの魅力。中にタンクトップを入れてあげるのが吉です。
シアーは印象だけでなく、軽く、通気性もいいので快適。地獄のような日本の高温多湿の夏にはぜひ取り入れたいアイテム。
GUのシアーは特に安っぽさがなく、程よい光沢感でブランドもの見えします。1990円という異常な安さなので不安に感じる人もいるでしょうが、騙されたと思って手にしてみて。黒がおすすめです。
◆ユニクロGUのショートパンツで最高のコスパ
・GU スウェットハーフパンツ 1290円
ショートパンツはユニクロGUに数あれど、一番コスパいいのはコレじゃないかなと。スウェット素材で着心地よくルームウェアとしても使えるアイテム。しかしながら、程よい光沢とバランスの取れたサイズ感で外着としても十二分に使える。
スウェットのラフな雰囲気があまりなく特に黒を選ぶと高級感さえ感じるほど。コットン100ではなく合繊なので程よい光沢が生まれているのでしょう。
軽い着心地で通気性もよく、さらに1290円とGU最安のショートパンツ。正直これで十分です。
◆歩き心地のよさはアウトドアブランド
・GU メタルバックルテープサンダル 2290円
シューズに強いGU。今年出た新作サンダルはパーツ使いにこだわった秀作。
すごーーく大袈裟に言えば、PRADAみたい。シルバーパーツを効果的に使い、ストラップはサテンテープを採用。世の中によくありアウトドアテイストのテープサンダルと異なりラグジュアリーな印象で作っているのが嬉しい。
インソールは土踏まずまでしっかりサポートしており歩き心地もフィット感も完璧。2290円と侮るなかれ、歩き心地のよさはアウトドアブランドにも匹敵しますよ。
◆リネンのようなシャリ感のある風合い
・MUJILabo 紳士 コットンハイゲージニット半袖プルオーバー 4990円
MUJILabo今季の一押しはこちら。コットンニットの半袖です。
こちらハイゲージコットン素材を100%使った贅沢なアイテム。撚糸(糸を撚ること)を使っており、リネンのようなシャリ感のある風合いになっているのも特徴。
ツルッとした風合いではなく無印らしいナチュラルな質感で一枚でもサマになります。シャリ感の凹凸が外見でも感じられるほど。色合いもニュアンスカラーがおしゃれで到底無印とは思えない力作です。
◆ミニマル仕様で大人っぽい印象に
・MUJILabo 紳士 ポプリン比翼半袖シャツ 5990円
量販店の半袖シャツには珍しく、比翼仕立てになっているアイテム。ボタン部分が隠れたミニマル仕様なので大人っぽくモードな印象に仕上がっています。
半袖シャツはやや子供っぽいイメージになりがちですが、こちらはコットンポプリンの光沢ある風合いとモダンな比翼デザインが手伝って大人に。
5990円と割高に感じるかもしれませんが、素材が上質のため説得力あります。
◆短パンが似合わないという人にこそおおすすめ
・MUJILabo 紳士 ラミーショートパンツ 6990円
最後はラミー素材のショートパンツ。
リネン同様の光沢感を持っており、風格はブランドもののよう。サイズ感は足のラインをきれいに見せてくれるように幅広、膝上丈の黄金比になっています。
日本人は足の形が悪く短足気味なのでこうしたバランスに気を配ったショーツが必須。なかなか短パンが似合わないという人にこそおおすすめです。
以上、夏のスタメン10選でした!
―[メンズファッションバイヤーMB]―
【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)