「SwitchBot 顔認証パッド」を早速取り付けてみた 手ぶらで便利すぎる顔認証、その精度やスピードを動画でチェック

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2025年05月21日 12:31  ITmedia PC USER

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自宅に取り付けた「SwitchBot 顔認証パッド」

 SWITCHBOTが、自社のスマートロック製品と組み合わせて使える「SwitchBot 顔認証パッド」(1万6980円)を発売しました。筆者の手元に直販サイトで購入した製品が届いたので、早速自宅に取り付けてみました。


【その他の画像】


 筆者の自宅は現在、「SwitchBot ロック Pro」(2台)と「SwitchBotキーパッドタッチ」を取り付けています。外出先から帰ってきたらドアの前で指紋センサーに指を押し当てて解除する──これが家族全員で当たり前になっており、読み取り精度も高いので非常に満足して使えています。


 強いて言えば、指紋センサーに指を約3秒ほど押し当て続けなくてはいけないのが少し面倒で、買い物袋や荷物などを両手に抱えている場合は不便でした(ぜいたくな悩みですね)。そこで新しいSwitchBot 顔認証パッドを導入すれば、近づくだけで顔を読み取って解錠してくれるのではないか、というのが購入の動機です。


●パッケージを開封


 SwitchBot 顔認証パッドはSwitchBotキーパッドタッチの約2.5個分に大型化しましたが、モーション検知センサーや顔認証センサー、キーパッド、NFCリーダー、指紋センサー、表示ランプ、スピーカー、充電用のUSB Type-Cポートなど、機能が盛りだくさんとなっています。


 本体の他に、以下の付属品があります。


・取付プレートA


・角度調整台B


・両面テープA


・両面テープB


・取り付けステッカー


・クリーニングティッシュ


・本体取り外し用ピン など


 セットアップは簡単です。本体をUSB Type-Cケーブルで充電をしてから、背面にあるスライドスイッチを操作して電源を入れます。SwitchBotアプリにデバイスを登録したら、玄関の壁に台座を設置して本体を取り付けます。


 壁への取り付けは、両面テープまたはネジで取付プレートAを固定して、本体をカチャッとはめ込みます。両面テープは簡単ですが、長年取り付けると跡が残ってしまうため特に賃貸の場合は注意が必要です。一方で、ネジを使う場合はネジ穴を開けるための電動ドリルや約6mmのドリルビット、ハンマーが必要となります。


 我が家は道具がそろっているのでネジで固定しています。SwitchBotキーパッドタッチを取り付ける際のネジ穴を流用できるかなと思ったのですが、穴の間隔が広がっているため、新たに穴を開ける必要がありました。


 さらに、充電などで取付プレートAから本体を取り外す際、本体右側に取り外し用のピン(SIMピンで代用できます)を差し込む穴があるため、約6cmほどのスペースを開ける必要があります。


 しっかり水平を取って取付プレートAを固定できれば、本体もしっかりと固定されます。うまく取り付けられると気持ちがいいものですね。


●顔認証の精度やスピードは?


 本体の取り付けが完了したら、アプリに従って顔を登録していきます。アプリの案内通りに進めるだけなのでここでは省略します。ストレスなく登録できました。


 顔の登録が完了したので、ドアに近づいて顔による解錠を試してみました。ドアの前で立ち止まってから約1秒で通知音が鳴り、それから約3秒で2台のSwitchBot ロック Proが解錠されました。想像以上に顔認証の反応が早くとても快適です。


 その後、日が落ちて暗い状態でも試してみましたが、顔認証の反応速度に変わりはなく使えました。SwitchBot 顔認証パッドは約3万個の赤外線ビームを放射して顔の形状をミリ単位でスキャンする3D顔認証システムを採用しているため、周囲の明るさに関係なくスキャンすることが可能です。iPhoneのFaceIDと同じ仕組みであるため、顔の写真や動画などでは反応しないといいます。


 顔認証の起動は、上で紹介した動画のように人が近づいただけで起動するモードと、キーパッドのボタンを押したときに起動するモードを選択できます。さらにどれほど近づいたら起動するか(高感度:5m、中感度4m、低感度3m)も設定可能です。


 また、解錠または施錠してから何秒間は顔認証を起動しないという設定もできます。出掛ける際に施錠してからすぐにドアの前を離れないと顔認証で解錠してしまうといったケースを回避できます。これらは自分の環境でいろいろ試して、好みの設定を見つけるとよいでしょう。


●指紋センサーや施錠のスピードは?


 SwitchBot 顔認証パッドは指紋センサーやNFC(FeliCa含む)、キーパッドによるパスコードでも解錠できます。実は交通系ICカードにも対応するようになったため、モバイルSuicaなどを入れたスマホやスマートウォッチなどをかざして解錠することも可能になりました。顔認証が便利すぎるので使わない気もしますが、これ1台でいろいろな解錠手段を自由に選べるのは大変魅力的です。


 NFCで解錠する場合、専用のNFCカード「SwitchBot カード」(3枚で1980円)や、解錠にも使える「SwitchBot スマートトラッカーカード」(3480円)と組み合わせるのもいいですが、デポジット500円で入手できるSuicaを代わりに使うなんて手もアリかもしれません。


●SwitchBot 顔認証パッドで“顔認証”以外で気に入ったところ


 顔認証による手ぶら解錠がとても便利なわけですが、その他にも気に入った部分があります。まず1つが解錠、施錠状況などを日本語アナウンスしてくれるスピーカーが備わったことです。


 これまでのスマートロック製品は、状況をビープ音で知らせるものが多数でした。SwitchBot 顔認証パッドは先ほどの動画にもあったように、きれいな発音の日本語アナウンスで「ロックが解錠/施錠されました」などと教えてくれるため、とても分かりやすいです。


 特に急いで家を出るときに施錠ボタンを押して「ロックが施錠されました」とアナウンスしてくれると、安心してすぐにドアの前を離れることができます。


 2つ目は、1度の充電で1年使えるという5000mAhの大容量バッテリーを搭載したことです。以前使っていたSwitchBotキーパッドタッチは、CR123A電池を2本(電池寿命は約2年)を使う仕様でした。バッテリー自体の劣化を気にしなくていいのは魅力ですが、ランニングコストや入手性が気になるところだったので、バッテリー式のSwitchBot 顔認証パッドには期待しています。


 しかし、こうなってくると「SwitchBot スマートロック Ultra」も試してみたくなりますね。既に我が家はSwitchBot ロック Proに「SwitchBot ロック Pro 充電式バッテリー」を組み合わせて実質Ultra化しているのでスルーしているのですが……。


 また、競合製品として「SESAME Face Pro」(5980円)なども登場しています。筆者はスマートホーム製品を1つのアプリにまとめたいのでSwitchBotを選択していますが、そうした事情にとらわれないのであれば、他にも選択肢はあります。



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