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無許可で男性従業員らに接待をさせたとして、大阪府警は21日、大阪市中央区で「コンセプトカフェ(コンカフェ)」を経営する大田正人容疑者(41)や店舗責任者ら計9人を風営法違反(無許可営業)の疑いで逮捕したと発表した。府警が20日夜に系列の5店舗を一斉に摘発した。
逮捕容疑は2024年11月〜25年4月、風営法の許可を受けずに系列店舗で従業員に接待行為をさせたとしている。大田容疑者は「正当な接客だと思っていた」と容疑を否認している。
府警生活安全特別捜査隊によると、摘発した店舗は男性従業員が接客する「メンズコンセプトカフェ」で、大阪・ミナミにある「チョアライブ」や「BLACK」など。韓国アイドルや読者モデルなどをテーマに営業していた。
店では従業員がカウンターやボックス席で客に酒を提供しながら長時間談笑するなどしており、府警はこれらの行為が接待に当たると判断した。
店ごとに特定のテーマを演出するコンカフェで、従業員が特定の客と長時間の会話をするなどの「接待」を行う場合は、風営法が定めた「社交飲食店」の許可が必要となる。しかし、18歳未満の入店や午前0時以降の営業が禁止されるといった規制を嫌い、許可を取らずに営業する店も少なくない。
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風営法を巡っては、20日に衆院で可決・成立した改正法でコンカフェやホストクラブの無許可営業も厳罰化された。経営者ら個人はこれまでの2年以下の懲役から5年以下の拘禁刑に、200万円以下だった罰金も1000万円以下となる。法人も200万円以下だった罰金が150倍の3億円以下となる。【井手千夏】
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