限定公開( 1 )
自閉スペクトラム症を抱える息子さんと一緒に古民家のリビングを作り上げていく動画が、YouTubeで公開されました。動画は記事執筆時点で3万4000回再生を突破しており、「すごいなぁすてきだなぁ」「すてきな和空間」といった声が寄せられています。
●家族で作った“空間”驚きの総集編
投稿したのはYouTubeチャンネル「幸せの種」さん。内装仕上げ職人のお父さん、お母さん、娘さん、息子さんの4人家族で、お子さん2人は発達障害(自閉スペクトラム症)を抱えています。
DIYを行っているのは、2022年3月に購入した長野県の築100年超えの古民家。今回の動画は、6畳と8畳の部屋をつなげて和空間リビングに仕上げていく作業をまとめた総集編です。
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契約が完了したその日に物件へ向かい、畳と床板を撤去。現在は高校生である息子さんも、このときは中学1年生になったばかりでした。
床下の不要な木材を撤去したら、溝を掘って根太を作り直す作業を開始。息子さんも溝の形をきれいに整えたり、防虫のため軒下に網戸用の網を張ったりと自分ができることをやっていきます。
●大変なのも良い思い出
新しい床下地が完成したので、次は天井を解体します。板材を切ってはがすたびに大量のホコリが飛散し、体の各部にどんどん付着。壊し終わるころには、腕がTシャツと同じ土色になってしまいました。すごい量だ……!
あらわになった梁(はり)をみんなで清掃し、予防のため各所に殺虫剤を注入。現在までのところ、キクイムシの姿を見かけてはいませんが今後も定期的にチェックしていくそうです。
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8畳の和室の障子があった部分や、キッチンの天井付近などさまざまな場所に間仕切り壁を設置。木材と断熱材、気密シートで天井下地を作り、キッチンの壁には丸い窓付きの壁を設けました。
これらさまざまな工事を進める間に、梁(はり)や柱の塗装も実施。「夜遅くまで作業していたのが懐かしいです」と振り返っています。
壁の大部分はしっくいを2度塗りして仕上げます。クロスを貼るのと比べて手間と時間はかかりますが、それも今では楽しい思い出。深夜までよく夫妻で作業していたそうです。
古民家DIYで最も苦戦したのが天井へボードを張る作業。「てんやわんやの大騒ぎ」となりながらも、大きくて重い多数のボードを家族みんなで協力して張りました。
天井そのものは費用を抑えるため板材を使わず、クロスを貼ることに。不安定な足場で作業しなければなりませんが、お父さんは見事な手さばきでクロスを貼っていきます。さすがプロ!
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床はワンコと一緒に暮らすことを考え、耐久性があり汚れても水拭きできるフロアタイルを採用。合板の継ぎ目を埋めたら接着剤を塗り、お父さんと息子さんの2人がかりで黒いタイルをきれいにセットしました。
本物の竹にLEDライトを仕込んだ照明を作り、リビングには新しいいろりを構築。また、息子さんが1人でくつろげるよう開閉可能な仕切りも設けるなどして、ついにリビングが完成しました!
●完成したリビングは……
懐かしさや安心感を覚える空間を目指して作った新しいリビング。家の中にいても自然とのつながりを感じられる和の空間に仕上がり、思い描いていた通りにみんなで楽しく過ごせているそうです。
コメント欄には、「すてきな空間、広々と落ち着いた色あい、いいですね」「最後までみて涙出ちゃった」「家族みんなでDIY頑張ってください」などの感想が寄せられています。
動画の公開には「息子や娘のように、発達障害や困難性を抱えた家族や本人の夢や希望につながるきっかけに少しでもなれたら」という思いがあるとのこと。DIYの様子はYouTubeチャンネルの他、Instagramでも発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「幸せの種」さん
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