COMPUTEX TAIPEIの歩き方――新製品よりも「あの人のサインを探せ?」

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2025年05月22日 10:31  ITmedia PC USER

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ITmedia PC USER

Foxconn Groupのブース全景。この写真の段階で妙に混み合っている箇所があるのだが分かるだろうか……?

 5月20日(台湾時間)に開幕したCOMPUTEX TAIPEI 2025は、台湾の地元企業だけでなく、世界中からさまざまな企業が出展している。


【その他の画像】


 世界有数のODM(※1)企業として知られるFoxconn(フォックスコン:鴻海精密工業)も台湾に本社を構える台湾企業だ。今回のCOMPUTEXにおいて、同社は「Foxconn Group(鴻海科技グループ)」としてブースを構えている。


 ……のだが、同社のブースは特定の場所が非常に混み合っている。そこには一体何があるのだろうか?


(※1)Original Design Manufacturing:製品の設計/開発や生産を請け負うこと


●混み合っている箇所に近づいてみる


 混み合っている場所に近づいてみると、その上部には「NVIDIA GB300 NVL32」というサイネージがある。そう、5月19日にNVIDIAが発表したAI向けブレードコンピュータ「NVIDIA GB300 NVL32」が展示されていたのだ。


 Foxconn Groupのブースは、ホールへの出入口に一番近いため、来場客が多く見えるのは当然かもしれない。しかし、それにしても発表されたばかりとはいえ、“単なる”ブレードコンピュータのためだけにこれだけの人だかりができるとは、にわかには考えづらい。


 というのも、GB300 NVL32は複数のパートナー企業を通して販売される。Foxconn Groupはその1つであり、GB300 NVL32を展示しているパートナー企業は他にもある。Foxconn GroupブースにあるGB300 NVL32は、“何か”が違うのだろうか……?


●アーキテクチャの説明書きに書かれた「ジェンスン見参」のサイン


 GB300 NVL32コーナーの横には、NVIDIAが提唱するAIファクトリーアーキテクチャ「Blackwell Ultra」の説明書きが置いてある。基調講演でNVIDIAのジェンスン・フアンCEOが語っていたAI処理における「理由付け(Reasoning)」を圧倒的なコンピューティングパワーで行おうという発想が、Blackwell Ultraアーキテクチャの“肝”だ。


 説明書きにはNVIDIAとFoxconnのロゴが刻まれて……と、良く見ると金色の手書き文字で「JENSEN WAS HERE!(ジェンスン見参!)」と書かれている。どうやら、ここにフアンCEOがやってきて、説明書きにサインしていったらしい。


 これを見るためにやってきた人も、少なくないようだ。


●本体の保護カバーにもサイン


 しかしよく見てみると、説明書きの横にはもっと人だかりができている。取材日(台湾時間の5月21日)の来場者は、業界関係者と報道関係者のみ。先代の「NVIDIA GB200 NVL32」からのマイナーチェンジ箇所(完全水冷構造になったこと)をじっくり見ているのかな……と思いきや、どうも違う所を見ている。もちろん水冷機構をまじまじと見ている人もいるのだが、違う所を見ている人の方が多い。


 何を見ているのか――目を凝らしてみると、何とコンピュートトレー(ブレード)を保護するケースに「SEXY MACHINE!(セクシーな機械だ!)」という言葉と共に、フアンCEOのサインが書かれている。透明なケースに書かれていたので、最初は気が付かなかった。


●他社のブースにも「サイン」がある


 フアンCEOのサインは、ある意味でCOMPUTEX TAIPEIの“名物”となっている。主要なパートナー企業のブースを巡り、NVIDIAに関連する製品や説明にサインをするのだ。


 今回紹介したFoxconn Group以外にも、主要なPC/サーバメーカーを巡ればフアンCEOのサインがあるかもしれない。現地を訪れている人は、フアンCEOのサインをぜひ探してみてほしい。



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