5月20日、俳優のデミ・ムーア(62)が主演を務める絶賛上映中の映画『サブスタンス』の公式Xが”ある投稿を”して批判が殺到し、その後謝罪して投稿を削除する事態となった。
16日から日本で公開されている同作は、ムーア演じる落ち目となったかつての大スターが、年齢を理由に解雇されたことをきっかけに、副作用を伴う違法な若返り薬に手を出し、美と若さに固執して破滅してゆく様を描いたホラーコメディ。ムーアは演技が評価され、ゴールデングローブ賞最優秀女優賞を受賞するなど、女優として再評価された。
そんな『サブスタンス』の公式Xで問題となった投稿は、「デミ・ムーアの波乱に満ちたキャリアを描いた<デミ・ムーア人生すごろく>」と題された、人気イラストレーター・五月女ケイ子氏によるムーアの半生を描いたすごろく風のイラストだ。
イラストでは、ムーア主演の『ゴースト/ニューヨークの幻』(’90年)や『素顔のままで』(’96年)、『G.I.ジェーン』(’97年)など、代表作の“遍歴”がひと目でわかるほか、“デミ・ムーアといえば……”と思い出されるような、当時世間を賑わせた代表的なゴシップも描かれていた。
これがネット上では「リスペクトが無さすぎる」「デミ・ムーアに失礼」などと炎上。公式Xは21日に《弊社が企画しイラストレーターの方に依頼した内容が、作品の趣旨から外れ、デミ・ムーアさんの尊厳を傷つけるものとなってしまったことを深くお詫び申し上げます。ご指摘下さいました皆様ありがとうございます》と謝罪し、投稿を削除した。
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ところがこの謝罪文の《弊社が企画しイラストレーターの方に依頼した内容が、作品の趣旨から外れ》という文面が再び物議をかもした。
《イラストレーターのせいで自分達は悪くないそうです》
《悪いのはイラストレーターではなくお前ら公式だって事がまだ分からないのか?》
「一見するとイラストレーターに責任を押し付けているように読めなくもないですが、よく読めば『弊社が企画し依頼した内容が、(『サブスタンス』という)作品の趣旨から外れ』という意味だとわかります。イラストレーターに批判が向かないようにという配慮が裏目に出てしまったようです。
そもそも、同作の主人公はまさにデミ・ムーアの人生とリンクします。『BBC』の映画レビューでも『ムーアは数十年ぶりの映画出演で、自身のパブリックイメージを大胆にパロディ化』と絶賛されています。炎上したイラストは、数々の醜聞も含めてのデミ・ムーアの魅力と同作品をかけたのだと思われますが、当時のゴシップの過熱ぶりを知らない人には失礼に見えるのも無理はないかもしれませんね」(芸能リポーター)
良くも悪くも炎上によって、より高い注目を集めた同作品。デミ・ムーアの真骨頂が見られるかもしれない。
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