堺雅人、8年ぶり映画主演で“普通の男性”役 決断理由は「忘れちゃった」

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2025年05月22日 15:53  ORICON NEWS

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8年ぶり映画主演で“普通の男性”役を演じる堺雅人 (C)ORICON NewS inc.
 俳優の堺雅人(51)が22日、都内で行われた映画『平場の月』(11月14日公開)制作報告会見に登壇し、8年ぶりに映画主演を務める心境を語った。

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 『半沢直樹』(13年、20年)、『真田丸』(16年)、『VIVANT』(23年)と、その年を代表する連続ドラマで主演を務めてきた堺だが、映画では『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17年)以来8年ぶりの主演作となる。

 出演を決断した理由を問われた堺は「理由は忘れちゃった」としつつ、「気がついたら原作を夢中になって読んでいました。台本ができるまでかなりの時間、読んでいました。読めば読むほど新たな発見があるし、じわじわ来る小説でした」と、約1年かけて原作小説を読み込んだことを告白。「この映画を見て気に入られた方は原作小説を手に取ることをおすすめします。気がついたら、この作品の世界に入っていたという感じです」と、作品の魅力を熱く語った。

 強烈なキャラクターが多い堺だが、今回は土井裕泰監督いわく「国家の機密などを背負っていない」普通の50代の男性を演じる。堺は「キリッとしているところはキリっとしているんです。地元にあるすばらしい印刷工場を借りることができまして、工場も全面協力でやらせていただき、印刷業に携わる皆さん、けっこう奥さま思いでいいやつだったりして。朝霞にはいろんなところに青砥がいっぱいいるなと思いました」と、撮影場所での出会いが役作りに刺激を与えたよう。「すばらしい人物を演じることができました」と充実感をにじませた。

 本作は、2018年に刊行された朝倉かすみ氏による同名小説(光文社)。男女の心の機微を繊細に描き、各紙書評にて絶賛され、第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞にノミネートされた。35年ぶりに再会した中学時代の同級生同士。お互い独り身となり、さまざまな人生経験を積んだ2人が意気投合し、中学生以来、離れていた35年のときを埋め、心を通わせていくストーリーは、「こんな“大人の恋愛小説”は読んだことがない!」と多くの話題を呼び、発売当初から映像化権のオファーが30社以上にのぼり、満を持して映画化される運びとなった。

 堺が演じるのは、妻と別れ、地元に戻り印刷会社に再就職し、慎ましく、平穏に生活する、そんなどこにでもいるような主人公・青砥健将。堺は、近年の強烈なキャラクターから一転、等身大の実年男性を演じる。

会見には、青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子を演じる井川遥、中村ゆり、でんでん、吉瀬美智子、坂元愛登、一色香澄、土井裕泰監督が登壇した。

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