自身の中学時代を演じた坂元愛登を絶賛した堺雅人(右) (C)ORICON NewS inc. 俳優の堺雅人、井川遥、坂元愛登、一色香澄が22日、都内で行われた映画『平場の月』(11月14日公開)制作報告会見に登壇。堺が、自身の中学時代を演じた坂元を絶賛した。
【集合ショット】オーラすごい!ホワイトとブラック衣装で登場した堺雅人&井川遥ら 本作は、2018年に刊行された朝倉かすみ氏による同名小説(光文社)。男女の心の機微を繊細に描き、各紙書評にて絶賛され、第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞にノミネートされた。35年ぶりに再会した中学時代の同級生同士。お互い独り身となり、さまざまな人生経験を積んだ2人が意気投合し、中学生以来、離れていた35年のときを埋め、心を通わせていくストーリーは、「こんな“大人の恋愛小説”は読んだことがない!」と多くの話題を呼び、発売当初から映像化権のオファーが30社以上にのぼり、満を持して映画化される運びとなった。
堺が演じるのは、妻と別れ、地元に戻り印刷会社に再就職し、慎ましく、平穏に生活する、そんなどこにでもいるような主人公・青砥健将。堺は、近年の強烈なキャラクターから一転、等身大の実年男性を演じる。中学時代の青砥は坂元が演じた。井川は、青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子を演じる。中学時代の葉子は一色が演じた。
堺は、坂元に「過去の僕の出演作品をほとんどご覧になってくださったと」と、感謝。坂元は「堺さんの中学時代をやらせていただくと聞いて、どうしようってなって。とにかく作品をたくさん見て、境さんの中学時代としてふさわしくなればいいなと思って、見ました。どうしても堺さんのお芝居に似せようとすると、大人っぽくなってしまうので、ふんわり自分の中で何か感じられていたらという感覚です」と緊張気味の表情で説明した。
撮影は、中学時代から始まったそう。堺は「良かったです」、井川も「みんなで『エモい』ってね。このバトンを引き継がないとって」と、中学時代のシーンを絶賛。堺は「坂元さんの揺らぐ感じが良くて、一式さんも目がね!動き出している現場について行こうという感じがありました」と刺激を受けたと語った。
会見には、中村ゆり、でんでん、吉瀬美智子、土井裕泰監督が登壇した。