赤じゃないけどポッチ付き! 分割で無線でコード名は「π」(パイ)の“HENTAI”キーボードをTex Electronicsで見てきた

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2025年05月23日 12:21  ITmedia PC USER

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Tex Electronicsのブースで展示されていた新モデル「π」(開発コード名)

 台北で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2025」の会場では、分割タイプのキーボードを見かける機会が多かった。折しも、ASUSTeK Computerから「ROG Falcata Spilit Wireless Gaming Keyboard」(Best Choice Award 2025のCategoly Award受賞)が発表されたばかりだが、それ以上のインパクトを秘めた分割/無線キーボードをTex Electronicsで見つけた。


【その他の画像】


●TrackPoint付きの分割/無線キーボードを展示


 台湾に本社を構えるTex Electronicsは、LenovoのTrackPointに関心を持つ人にはおなじみの社名かもしれない。IBM時代から続く7段配列のキーボードとTrackPointにこだわりを持ち続けて開発し、「Yoda」「Yoda II」「Kodachi」「Shinobi」「Shura」といったモデルを世に送り出してきた。


 筆者もShinobiを配列違いで3台、Shuraは2台とAluminum case(red)をバックアップ込みで所持しているが、交換可能なメカニカルスイッチを採用しており、さまざまなバリエーションを楽しめるのもポイントだ。


 海外通販はちょっと……という人も、下記のセンチュリーダイレクトで複数のバリエーションが用意されているので、ぜひチェックしてもらいたい。


センチュリーダイレクト


●とにかく振り切った仕様が各所に盛り込まれた新モデル


 余談はともかく、Tex ElectronicがCOMPUTEX TAIPEI 2025のブースで展示されていたのは、開発コード名「π」(パイ)と呼ばれる新型キーボードだ。


 何はともあれ、この動画を見てほしい。


 合皮を敷いた広大なパームレストがあることからも分かるように、サイズは非常に大きい。合金製のボディーは質感が高く、バッテリーを内蔵していることから重量感もかなりある。足の指先に落としたら確実にケガを負いそうだ。


 ユニットは左右に分かれていて、左右のユニットとも2.4GHz帯のワイヤレスで接続される。キーボード上部に並ぶスイッチやロータリーの質感も高く、操作する度に指差確認しててしまいそうになるほどカッチリと動く。


 接続はUSBと3系統のBluetoothで、5つのプロファイルを切り替えられる。マウスのdpi切り替えのようにセンシティビティーを9段階から選べるのも注目したい。ロータリースイッチは標準で音量調整や消音などの操作が可能で、いずれも割り当ては変更できるという。


 キースイッチはメカニカルタイプなので、ガワ以外は自分の好みを追求できそうだ。


 さらにユニークな仕掛けは底面にもあり、スタンドに相当するピンがマグネットで着脱でき、4本のピンを好きな位置に変更できる。キーボード面を内側に傾けたり、左右のユニットで傾きを変えたりと融通が利く。もちろん、ピンを全て外してフラットにして使うことも可能だ。


 本製品の提供時期について担当者に聞いたところ、9月ごろに発売の見込みで価格は350米ドル前後になりそうとのことだった。


 発売が楽しみの製品ではあるが、何よりうれしかったのは担当者と「TrackPointいいよね」という話で盛り上がり、固い握手を交わせたことだ。日本円では5万円を上回りそうだが、これは支援するしかあるまい。



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