
春から初夏にかけて、家の中に“柴犬印の綿毛”が舞い始めます。撫でたら毛、歩いたら毛、なんなら呼吸しただけでも毛。気づけば黒い服は茶色くなり、掃除機は「もうムリ」とうめき声を上げる季節—それが、冬毛を脱ぎ捨てて夏仕様になる、柴犬の換毛期です。
Xユーザー・白柴まつさん(@bankinmatu)の愛犬「まつ」ちゃん(女の子・13歳)は、普段、飼い主さんが営むガソリンスタンドで“看板犬兼店長”として活躍しています。5月になり、まつちゃんも衣替えの時期を迎えた様子。飼い主さんが投稿した動画には、ほんの少しつまんだだけで、するりと毛が抜ける様子が映し出されています。
そっと毛をつまむと……
ふわふわの毛が抜けます。
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再び、毛をつまんでみると……
またまたするっと毛が抜けました。
たった数回で、こんなにたくさんの毛が……!
「絶望の始まり」と綴られて投稿されたこの動画には、3.8万件を超える“いいね”が集まる話題に。さっそく詳しいお話を伺いました。
ガソリンスタンドの看板犬、無限に抜ける冬毛にびっくり
――撮影時の状況について教えてください。
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「いつものようにガソリンスタンドで“店主”として働いてもらっていたとき、ふとまつを見ると『何か毛が浮いてるな』と思ったんです。そっと引っ張ってみたら、動画のようにごっそり抜けて…『ついにこの日が来たか』と絶望しました」
――冬毛から夏毛への換毛は、毎年いつ頃始まり、どれくらい続きますか?
「だいたい5月頃から抜け始めて、1カ月くらいは続くと思います」
――その後、どうなりましたか?
「まつの様子を見ながら、ひたすら毛を引っこ抜いていました(笑)」
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――まつちゃんはどんなワンちゃんですか?
「とても賢くて、人間味のある子なんです」
まつちゃんの真っ白な毛は、確かにふわふわと浮いて見えます。この投稿には、柴犬の飼い主さんをはじめ、多くの犬飼いさんから共感のコメントが殺到。リプライ欄は、“換毛期あるある”で大盛り上がりとなりました。
「換毛期ワッショイ!!」
「綿菓子みたいですね」
「こんなに抜けるんですか!?」
「あ、柴犬さん恒例の“無限ぼふぼふ”の始まりですね」
「これ始めるとクセになって取り続けてしまいません?w」
「油断してると服と部屋が終わるやつだ」
「我が家も収穫祭の時期です(赤柴)」
「抜いたふわふわの毛を丸めて秋頃に畑に埋めておくと、春に畑から新しい子柴が生えてくると言います」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)