PSGがバルコラの2発などで優勝した [写真]=Getty Images クープ・ドゥ・フランス決勝が24日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG)とスタッド・ランスが対戦した。
これまで同大会を15度制覇している前回大会王者のPSG。欧州の舞台でもチャンピオンズリーグ(CL)決勝に勝ち進んでおり、リーグ・アンを含めた3冠達成を狙う。一方の1958年以来3度目の優勝を目指すスタッド・ランスは、FW伊東純也、FW中村敬斗、DF関根大輝の3名がそろって先発出場した。
試合は、立ち上がりからPSGが押し込む展開となる。スタッド・ランスも自陣でボールを奪ってカウンターを試みるが、すぐにボールを回収されて敵陣に攻め込むことがなかなかできない。8分、アクラフ・ハキミがボックス右から折り返したパスをウスマヌ・デンベレが豪快にシュート。これはスタッド・ランスの守備陣にブロックされた。
13分、伊東が右サイドからボックスへクロスを送るが、ボックス内にいた中村はマルキーニョスに封じられてシュートまで至らない。スタッド・ランスは16分、攻め込んだところをPSGにボールを奪われると、カウンターからデジレ・ドゥエがスルーパス。抜け出したブラッドリー・バルコラがゴール左下にシュートを決めて先制点を許す。
さらに19分、マルキーニョスがボックス右のスペースにパスを供給すると、ドゥエがそれを折り返し、最後はバルコラが右足で合わせて追加点を記録する。攻勢を緩めないPSGは43分、バルコラからのインスイングのクロスをゴール前に詰めていたハキミが押し込んでPSGに3点目をもたらした。
なんとか盛り返したいスタッド・ランスは、ハーフタイムに伊東を含む3名を入れ替え、さらに63分には中村を下げてママドゥ・ディアホンを投入するなど、積極的に交代策を講じる。それが功を奏し、70分台から徐々にリズムを取り戻していく。82分、関根が敵陣深くの右サイドでパスを受けて折り返しのクロスを送るが、これは味方まで届かなかった。
その後も得点の機会をうかがったスタッド・ランスは、最後までPSGの守備陣を崩すことができず、0−3で敗北。PSGが、昨季に続いて通算16度目のクープ・ドゥ・フランス優勝を達成した。
次戦、PSGは31日にインテルとのチャンピオンズリーグ決勝に臨み、スタッド・ランスはリーグ・アン残留をかけて29日にメスとの昇降格プレーオフの第2戦を戦う。
【スコア】
パリ・サンジェルマン 3−0 スタッド・ランス
【得点者】
1−0 16分 ブラッドリー・バルコラ(パリ・サンジェルマン)
2−0 19分 ブラッドリー・バルコラ(パリ・サンジェルマン)
3−0 43分 アクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)