昭和41年の「初代万博っぽい服」を手作り→令和の女性が着てみると……「おおー」「カワイイ!!って、声出ちゃいました」 仕上がりに反響

1

2025年06月11日 09:30  ねとらぼ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ねとらぼ

昭和41年の雑誌を見てツーピースを作ります

 「EXPO 2025 大阪・関西万博」を開催中の令和7年に、あえて「1970年 日本万国博覧会」(通称:大阪万博)っぽい服を作る様子が、YouTubeで話題になっています。第1弾、第2弾の動画はいずれも注目を集め、「カワイイ!」「すごくすてき」と反響が寄せられました。


【画像】完成した“初代万博っぽい”服


 投稿したのは、YouTubeチャンネル「そーいんぐ実況 わかこ」の「わかこ」さん。2021年4月にミシンを購入して服づくりを始めたわかこさんは、以前にも昭和34年の服をトロピカルカラーの生地で再現したことが話題になりました。


 今回わかこさんが手にしているのは昭和41年7月1日発行の『主婦の友』第50巻第7号の付録雑誌。ここに掲載されている、生地を2種類を使った「二色はぎ合わせのツーピース」を作っていきます。


 この時代の近未来をイメージして選んだという生地は、コントラストが鮮やかな青と白。身頃の中心に青、体の脇に白を使います。さぁ、どんな服が出来上がるのでしょうか。


 型紙を作って生地を裁断し、ミシンの前へ。縫うのが難しそうなカーブラインを見て「組み合わせたらどうなるんか」「いきなり立体でむずい」と話しつつ、縫い始めます。ひだが寄って縫いづらいときには、カーブが急な生地を下に、真っすぐな生地を上に大きい生地を上にすると縫いやすく、ミシンが嚙みにくいといいます。


 話しながら縫っていくと、だんだん立体になってきました。鮮やかな色の組み合わせに「国旗みたい」「いいねぇ、めっちゃ万博じゃん」「近未来感すごくない?」と、わかこさんのテンションが上がります。


 その後も着々とパーツを縫い進め、作業を続けるわかこさん。カーブがきれいに出るようにまんじゅう(クッションのような作業台)を使ってアイロンをかけたり、ロックミシンをかけたりと、細部まで丁寧に仕上げていきます。


 今回のツーピースのポイントは青と白の切り替えの部分。前後の切り替えを肩の所で縫い合わせる前には「きれいに合わんかったら変よな」「こういうのむずいよな」と不安を口にしましたが、すぐに「合うまでやればいいか」と前向きな言葉が飛び出しました。縫い合わせた青と白の境界線を見てみると……きれいにそろっています。よかった!


 続いて、袖を付ける工程へ。袖山のダーツを作り、身頃と袖を縫い合わせていきます。生地を回転させながら細かい部分を縫うのは、なかなかの難関。目打ちで押さえながら、少しずつ作業を進めます。


 こうして、トップスが縫いあがりました。初めはなんとなくスポーツウェアっぽい印象でしたが、ボタンホールを空けて大きなボタンを付けると、洗練された制服らしい雰囲気にがらりと印象が変わります。


 その後、スカートも縫えたので試着をしてみました。1つ計算外だったのは、スカートの背面側ウエスト部分にゴムを入れた影響で生地が中央に寄ってしまい、トップスとスカートの切り替えがそろわなかったこと。青と白の境目を合わせるために、スカート背面側は青い生地の分量を大きくとっておかなければいけなかったようです。


 それでもステキに仕上がった初代万博風ツーピース。白いラインの流線形が美しく、昭和にとっての“近未来感”が伝わってきます。


 動画を見た人からは「当時の未来的な感じ出てる」「万博のお姉さんっぽーい」「前身頃の切り替えで作られる立体感が感動的」「万博にぜひお出かけ下さい」といった声が寄せられています。


 第2弾として作ったのは、先ほどのワンピースが載っていたのと同じ雑誌の表紙を飾っている「あざやかなグリーンのツーピース」。緑と白のツートーンカラーが目を引くコスチュームです。このデザインは以前作ったことがありましたが、体に合っていないところがあったため、もう一度作ってみることにしました。


 以前は表紙と同じ色の生地で作ったそうですが、今回は別の生地を使うことに。赤系の生地と黒系の生地で悩んだ結果、金の模様が入った黒い生地を使うことにしました。


 生地を裁断して、白と黒の境目を縫って行きます。続いて取り出したのは、以前にも使った白いテープ。アクセントになってすてきでしたが、縫い付けると生地が反ってしまうため、別途購入したバイアステープを使うことにします。


 他のパーツを縫い合わせると、だんだんトップスが形になってきました。黒い生地にちりばめられた金の模様は、まるでプラネタリウムみたいな華やかさ。ダイヤモンドのようなカットが入った大きなボタンとの組み合わせもすてきです。


 試しに着てみると、今回の作品はぐっと垢抜けていておしゃれな雰囲気。前回の作品でしっくりこなかったという白のラインは、材質を変えたことで生地になじみました。胸の位置が低く見えていた問題もカーブを変えることで解決したそうです。


 タイトスカートも仕上げて、ツーピースが完成。細かい修正をしたことで着心地も格段に良くなったと、わかこさんは声を弾ませました。


 帽子と手袋を身に付けたわかこさんはノリノリのダンスでポージングを披露。見ているこちらも楽しくなってしまいます。


 「万博の制服と言うよりスター誕生みたいな感じになった」と話す、今回のツーピース。レトロかわいい仕上がりに、コメント欄には「夏らしくて素敵」「わぁ〜きれいだなって見とれちゃいました」「ラインがキレイになって、さらにキラキラになって、グレードアップしましたね」「手塚治虫の漫画に出てくるヒロインの衣装みたい」といった声が集まっています。


 わかこさんは、この他にもYouTubeやX(旧Twitter/@wakako_sewing)で情報を発信中。別の日のYouTube投稿では、昭和レトロなシャツドレスや裁縫部屋のルームツアーなどが見られます。


画像提供:YouTubeチャンネル「そーいんぐ実況 わかこ」さん




このニュースに関するつぶやき

  • 展示会のコンパニオン服ってこんな感じの今でもあるんじゃないかな。その手の衣装レンタル屋さんにあると予想。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングIT・インターネット

前日のランキングへ

ニュース設定