小栗旬コロナ感染クルーズ船描いた主演映画初日に万感…窪塚洋介「酒飲みながら批判…恥ずかしい」

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2025年06月13日 17:22  日刊スポーツ

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映画「フロントライン」初日舞台あいさつに登壇した小栗旬(撮影・鈴木みどり)

小栗旬(42)が13日、東京・丸の内ピカデリーで行われた主演映画「フロントライン」(関根光才監督、25年6月公開)初日舞台あいさつで、万感の思いを口にした。また共演の窪塚洋介(46)は、自身に出演しないかと声をかけた小栗に感謝した。


「フロントライン」は、新型コロナウイルスを事実に基づく物語として日本で初めて映画化。2020年2月3日に横浜港に入港後、日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」に駆けつけた、厚生労働省の災害医療派遣チーム「DMAT(ディーマット)」を描いた。日本に大規模なウイルス対応を専門とする機関は存在せず、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていなかったが、家族を残し、安全な日常を捨てて「命」を救うことを最優先に、急きょ最前線で活動した。


そうしたDMATの戦いを、フジテレビ「コードブルー」シリーズや、福島第1原発事故を題材にした23年のNetflixシリーズ「THE DAYS」を手がけた、増本淳プロデューサー(49)が企画、脚本、プロデュースを務め、手がけた。300ページを超える取材メモから、複数のエピソードを丁寧に脚本にまとめた。映画は、横浜港に入港した20年2月3日から乗客全員の下船が完了した同21日までを描いた。小栗はDMATの指揮官・結城英晴、窪塚は結城と東日本大震災でも、ともに活動し“戦友”とも呼べる過去を持つ仙道行義を演じた。


この日は、出演した俳優陣が演じたキャラクターのモデルとなった医師、関係者が寄せた手紙が代読された。窪塚は、クルーズ船から観客が下船したのを報道で見た当時を振り返り「乗客、降ろしてるんじゃねーよ、とか、あの時、酒飲みながら思っていた自分が恥ずかしい。見えないところで、名もなき人が世界を回していたことを知らなかった。旬に呼んでもらい、この映画に参加し、誇りに思う」と小栗に感謝。「家族、友達、仲間とみて、もう帰ってこない大事な時間を取り戻す…この映画が力になると思う」と語った。


小栗は、モデルとなった関係者の手紙が1通、また1通と読み上げられるたびにうなずき、頭上を見上げた。目には込み上げるものがあったが、窪塚が背中をさすり、声をかけるたびに笑顔になり、涙しなかった。「すてきなメッセージをいただき、うれしい。映画にない部分の大変さもたくさんあって、今も活動していると思う。向き合って、災害に向き合って欲しい」とDMATにメッセージを送った。そして「洋介くんが言ってくれたように、医療ものかぁ…コロナかぁと、敬遠されると思うが、明日からの生活の色が変わる映画体験ができると思う」と客席に呼びかけた。


この日は、小栗演じる結城と対策本部でぶつかり合う厚生労働省の役人・立松信貴を演じた松坂桃李(36)、愛する家族を残し、船内で診察を続ける医師のDMAT隊員・真田春人を演じた池松壮亮(34)、フロントデスク・クルーの羽鳥寛子役の森七菜(23)、テレビ局のニュースディレクター上野舞衣役の桜井ユキ(38)も登壇。


◆「フロントライン」2020年2月、乗客乗員3700名を乗せた豪華客船が横浜港に入港した。香港で下船した乗客1人に新型コロナウイルスの感染が確認されていたこの船内では、すでに感染が拡大し100人を超える乗客が症状を訴えていた。出動要請を受けたのは災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」。地震や洪水などの災害対応のスペシャリストではあるが、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない医療チームだった。対策本部で指揮を執るのはDMATを統括する結城英晴(小栗旬)と厚労省の役人・立松信貴(松坂桃李)。船内で対応に当たることになったのは結城とは旧知の医師・仙道行義(窪塚洋介)と、愛する家族を残し、船に乗り込むことを決めたDMAT隊員・真田春人(池松壮亮)たち。彼らはこれまでメディアでは一切報じられることのなかった最前線にいた人々であり、治療法不明の未知のウイルス相手に自らの命を危険に晒しながらも乗客全員を下船させるまで誰1人諦めずに戦い続けた。

このニュースに関するつぶやき

  • そいやコロナなんてやつあったよね。ワクチン打った人のほうが打たなかった人よりもウイルス排出してた、エビデンスもあるって地上波でも流れたらしいよ!非接種をバイ菌扱いして実は(笑)
    • イイネ!3
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