【函館SS予想】3歳馬の単勝回収率は200％超 馬齢が気になった人気の一角とは

　今週の土曜日は、函館競馬場で函館スプリントステークス(GIII・芝1200m)が行われます。

　14年以降に函館芝1200mで開催された函館スプリントS(計10レース)をみると、若い年齢の馬に良績が集まっています。

　年齢別でみると3歳馬が3勝2着2回3着2回、4歳馬が2勝2着2回3着5回となっています。3歳馬、4歳馬ともに複勝回収率は100％を超えていますし期待値も高くなっています。特に3歳馬の複勝回収率は223％で単勝回収率も200％超えとなっています。

　函館スプリントSの基本斤量は3歳馬が54キロ(牝馬は2キロ減)、4歳以上の馬が57キロ(牝馬は2キロ減)となっています。よって、函館スプリントSに出走してくる3歳馬は古馬に比べると斤量面で恩恵が見込めますので、斤量差が結果に大きな影響を及ぼしていると言えそうです。

　4歳馬は斤量の恩恵はありませんが、能力のピークを迎えて充実期に入っている馬が多いため好成績を残しているのだろうと考えられます。今年の函館スプリントSでも3歳や4歳といった比較的若い年齢の馬に注目するのがいいかもしれません。

　ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
6歳以上の牝馬
[0-0-0-13]複勝率0％
該当馬：ナムラクレア、モリノドリーム
(過去の該当馬：19年ペイシャフェリシタ3番人気5着、15年アンバルブライベン2番人気5着、14年フォーエバーマーク2番人気5着)
※特に言及のない限り、データは過去14年以降の函館芝1200mで開催された函館スプリントS(計10レース)を対象にしています。

　上位人気が予想されるナムラクレアが該当しました。

　4歳以下の馬に高期待値が見込める函館スプリントS。当然、5歳以上の馬の期待値は下がります。その中でも6歳以上の牝馬には好走例がありませんでした。6歳以上の牝馬は能力のピークを過ぎている馬が多く、若い年齢の馬が相手だと太刀打ちできないのでしょう。

　該当馬に挙げたナムラクレアは6歳の牝馬。芝1200mの重賞では安定した走りを見せていますし、能力や実績から格上とも言える存在。しかし、今回は年齢がネックとなり結果を残せない可能性が高そうです。

　また、昨秋以降のナムラクレアは中団よりも後ろに構えて差し脚を活かす形で結果を残しています。しかし、今回は開幕週で直線の短い函館が舞台となります。近走のような競馬では差し損ねるシーンも十分に考えられます。斤量も57キロと牝馬にしては重くなっていますし、人気で買うほどの魅力は感じられませんし、ここは思い切って本馬を軽視し予想することも一考したいところです。

　重賞レースの参考に、是非お役立てください。