小栗旬、松坂桃李、窪塚洋介、池松壮亮ら映画『フロントライン』キャストが実際のヒーローたちと再会! 記念写真&再会映像解禁

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2025年06月13日 18:40  クランクイン!

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映画『フロントライン』小栗旬らキャストとモデルになった“実際のヒーロー”の再会記念ショット (C)2025「フロントライン」製作委員会
 小栗旬が主演する映画『フロントライン』より、キャストと実際のヒーローたちが再会を果たした記念写真と映像が解禁。また、モデルとなった方からキャストへ宛てた熱いメッセージも到着した。

【写真】小栗旬、松坂桃李、窪塚洋介、池松壮亮、森七菜が晴れやかな表情! モデルになった“ヒーロー”との再会映像

 2019年12月に中国の湖北省武漢市で初めて発生が確認され、2020年に入ってから世界的流行(パンデミック)を引き起こした新型コロナウイルス。本作は世界規模で人類が経験した新型コロナウイルスを事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化した日本で初めての作品だ。

 2020年、横浜港に停泊中の豪華客船で新型コロナウイルスの集団感染が発生。本来は災害医療対応の組織であるはずのDMATへ出動要請があり、DMAT指揮官の結城らは、感染者数、治療法、搬送先、責任者──何もかもが不明な状況の最前線に立ち向かうことになる。

 5年前に実際に起きた「ダイヤモンド・プリンセス号」の集団感染を題材に、増本淳プロデューサーによる300ページにも及ぶ取材資料をもとに事実に基づいた物語として描かれる本作では、劇中に登場する人物たちにはそれぞれモデルとなった実在の人物が存在する。

 主人公・結城英晴(小栗旬)のモデルとなったのは、当時の神奈川DMAT調整本部長・阿南英明医師。立松信貴(松坂桃李)のモデルは、厚生労働省 医政局 保健医療技術調整官(当時)の堀岡伸彦氏と、救急・周産期医療等対策室長(当時)の永田翔氏。真田春人(池松壮亮)は浜松医科大学医学部附属病院 救急部 助教の高橋善明医師がモデルであり、羽鳥寛子(森七菜)のモデルは元ダイヤモンド・プリンセス号フロントデスク・クルーの和田祥子氏。そして仙道行義(窪塚洋介)はDMAT事務局次長の近藤久禎医師がモデルとなっている。これらのモデルとなった人物たちが、5月28日に開催されたジャパンプレミアにて一堂に会し、キャスト陣とは撮影以来、約1年半ぶりとなる再会を果たした。

 実際に“フロントライン”にいたヒーローたちは撮影現場も訪れ、当時の体験をキャストに伝えるなど、リアリティを持たせるための助言を惜しまなかった。小栗は「(撮影に阿南先生が立ち会ってくれて)すごく安心しました。俺はその日阿南先生が体験したことを追体験するようにすればいいんだと思って、心強かったです」と撮影を振り返った。ジャパンプレミアでは、上野舞衣を演じた桜井ユキと関根光才監督も登壇し、記念撮影も実施。久しぶりに顔を合わせたキャストとモデルたちは、映画の完成を喜び合い、温かい再会の場となった。

 さらに、映画公開を迎えてモデルになった方からキャストへ宛てたメッセージが到着した。座長・小栗旬が演じた結城のモデルとなった阿南医師は、「5年前苦しくて、苦しくて、早く終わりたい、早く忘れたい…そんな思いでした。でも、撮影現場で小栗さんの後姿を見たとき、完成した映像をみたとき、何度も涙しました。小栗旬さんが演じてくださった絶対のヒーロー像でない『結城』は心から共感できます。本当に素晴らしい小栗DMATが、改めて本当の『勇気』を呼び戻してくれました」と熱い想いを綴っている。

 映画『フロントライン』は全国公開中。

※モデルになった方からキャストへ宛てたメッセージ全文は以下の通り。

<メッセージ全文>

■阿南英明医師から小栗旬へ

小栗旬様

 5年前苦しくて、苦しくて、早く終わりたい、早く忘れたい…そんな思いでした。

 急に悲劇に見舞われた人たちを放置できない、できることはしたいと思いましたが、世界中から注目されて、現場・組織・政治・マスコミ・世間との間で信念がグラつくこともあったのは事実です。

 でも、撮影現場で小栗さんの後姿を見たとき、完成した映像をみたとき、何度も涙しました。小栗旬さんが演じてくださった絶対のヒーロー像でない「結城」は心から共感できます。本当に素晴らしい小栗DMATが、改めて本当の「勇気」を呼び戻してくれました。再び危機に直面した時に、大切な仲間と逃げずに最善を模索しようと思います。感謝。

■堀岡伸彦さん、永田翔さんから松坂桃李へ

 官僚は色々な映画で悪役として描かれがちですが、ほとんどの官僚はまさに「人の役に立ちたくて役人になった」と思っています。スクリーンには映りませんが、当時実際には私たち厚労省とDMATだけでなく、自衛隊や警察、国土交通省、医師会の方々などみんなが「役に立ちたくて」大げさではなく命を懸けて頑張っていました。「ルールを変える」そんな立松の行動の裏側には、本当は多くの人の地道な準備や調整があります。実際にはクールな立松のようにスムーズにはいかず、現場の私は何度も何度も「なんとかお願いします」と頭を下げていたことを思い出します。次の健康危機の時もきっと私たちはまたフロントラインに立つはずです。「お願いしたのは厚労省ですから」と立松のようにさらっと言えるように、次のフロントラインの責任も果たそうとこの映画から力をもらいました。立松本当にありがとう!!

■高橋善明医師から池松壮亮へ

 あの時、あの場所で、私たちが感じていたこと、抱えていた思い、そして医療従事者としての誇りが、そのまま池松さんの演技の中に息づいていました。インタビューで語られていた「名もなきヒーローたちの苦悩や取り組みを、自分の体を通して伝えたい」という言葉、その真摯な想いが、スクリーンを通して確かに私たちに届きました。コロナ禍をフロントラインで戦った全ての医療従事者たちに光を当ててくださったことに、深く感謝しています。本当にありがとうございました。

■和田祥子さんから森七菜へ

 映画を拝見する度に、当時の事を鮮明に思い出します。状況を把握出来ていないまま、対応をしなくてはいけなかった当時の不安感や、徐々に事の大きさを認識し始めた頃のこと、自分がしっかりしないと!と気を引き締めた時、何とかしよう! 乗り越える!と協力し合った日々のことなどそれぞれの場面での心境の変化を、森さんが本当にうまく表現してくださいました。

 また、これまでDMATの存在を知らなかった方にDMATの存在を知ってもらえるとても良い機会だと思い、今後の活動においてもやりやすくなるんじゃないか、と期待します!

 初めてお会いした森さんは小柄だけど、芯がしっかりある印象で、エネルギーを感じました。これからも色んなところで活躍する俳優さんだろうなと思いました。

■近藤久禎医師から窪塚洋介へ

 窪塚さん、皆様、無事初日を迎えられたこと、お慶び申し上げます。

 撮影を見に伺った際は、能登地震の対応のさなかで体も頭も疲れていたのですが、真剣なお芝居の姿に勇気づけられ、戦い続ける勇気をいただけたことを今でも覚えています。仙道は私のキャラとは必ずしも同一ではありませんが、窪塚さんには、福島の悔恨を経て抱いた我々の想い、災害支援活動で最も大切なのは、放射線や感染など目の前の一つのリスクを避けることではなく、命を救うことだけでなく、悲劇を減らし、各々の方が思い描いておられた人生、幸せを守ること、これを伝えていただけました。

 本当にありがとうございました。
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