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ウクライナの民族楽器バンドゥーラの演奏家カテリーナ(39)が、日本人の夫との離婚を発表した。13日、東京・銀座「なか武」での演奏会に出演して「イマジン」「翼をください」「マリー・ゴールド」など4曲を熱唱。開演前に会見して、2009年に結婚した夫との結婚生活に昨年7月にピリオドを打っていたことを明かした。
08年にウクライナから来日。翌09年に16歳年上の一般男性と結婚した。現在は高校1年になる長男がいるが、話し合って円満に結婚生活を解消したという。
「日本にバンドゥーラの演奏活動をするために来て、彼に出会い、結婚して子供を産みました。これでいいと思ったこともありましたが、奥さん、母親、そして音楽活動を頑張って来ました」と振り返った。「3年前にロシアがウクライナに軍事侵攻してからは、音楽活動を通じて平和を訴えるために年間300日以上も活動するようになりました。旦那さんが家に帰って来るのを待って、一緒にご飯を食べる生活が難しくなって、離婚を決めました。申し訳ないと思ったけど、旦那さんからは『カテリーナがそれでいいのなら頑張って』と言ってもらいました」と説明した。
夫とは別居したが、長男は2人の家を行き来して、共同で子育てを続けているという。22年6月にウクライナの首都キーウから戦火を避けて来日した母マリヤさんは、娘が離婚する事に泣いていたという。カテリーナは「私は、どんな時でも自分でやりなさいというふうに育てられました。日本で音楽活動をして、会社も設立しました。申し訳ないと思うこともあるけど、女性としては幸せです。日本人、ウクライナ人ということに関係なく、自立して自由に生きられるのはいいこと。今は再婚とかについては考えられません」と話した。
22年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、まだ終わっていない。「このごろ、報道されることが少なくなってきたけれど、今も戦争は続いている。私は祖国であるウクライナの文化、伝統、そして戦争のことも音楽を通して伝えて行かなくてはならない。それが私の使命」。プライベートでは釣りにはまっているという。「落ち着いたら、バラエティー番組とかにも出てみたいですね。でも、それには音楽活動をしっかりとやることが大切」と話した。
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◆カテリーナ 1986年3月28日、旧ソ連(現ウクライナ)のプリピチャ生まれ。生後1カ月でチェルノブイリ原発事故が発生し、首都キーウへ避難。6歳の時に民族音楽団「チェルボナカリーナ」に入団し、本格的にバンドゥーラを始める。96年に初来日して、全国で演奏会。レフゥツキー音楽専門学校でバンドゥーラ、音楽理論を学び、08年に日本に移住して「Banduriste」をリリース。17年CD「ふるさと」リリース。23年に「ウクライナ女性の美しく前向きな生き方」を出版。164センチ。血液型A。
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