SBIホールディングスと三井住友フィナンシャルグループは6月16日、個人向け資産運用分野での業務提携したと発表した。三井住友カードが提供する総合金融サービス「Olive」において、最上位ランクの新サービス「Olive Infinite(仮称)」を共同開発する。新サービスの提供に向けて、7月をめどに共同出資による準備会社を設立し、2026年春の事業開始を目指す。
Olive Infiniteでは、Visaの最上位クレジットカード「Visa Infinite」を導入し、カード特典や資産運用機能を強化する。SBI証券のネット証券機能に加え、SMBC日興証券や三井住友銀行のアドバイザーによる「フレキシブルコンサルティング」を提供。AIチャット、ビデオ通話、対面相談など、複数のチャネルを通じたサポート体制を整える。
両社は「普段はデジタル上での自律的な取引を望みつつも、困ったときには金融機関に相談したいというニーズが高まっている。デジタルをベースとしつつ、ニーズに即したコンサルティングを組み合わせた柔軟なサービスを提供する」としている。
Olive Infinite以外のユーザー向けにも、SBI証券の取引をアプリ内で完結できる機能や、マネーフォワードとの連携による資産の「見える化」などを順次展開するという。
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新会社の出資比率は、SBI証券とSMBC日興証券が各30%、三井住友銀行が20%、SBIホールディングスと三井住友フィナンシャルグループが各10%。
Olive Infiniteの提供開始は26年春を予定している。
両社は20年に戦略的資本業務提携で合意し、21年には投信積立サービス「三井住友カード つみたて投資」を開始。SBI証券の投資信託を三井住友カードで積み立てできる仕組みで、月間積立額は850億円を超え、年間で1兆円規模に達している。Oliveでは口座や決済サービスを提供している他、SBI証券がネット証券機能を担っており、利用者は570万人を超える。
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