雨の日こそ品格が試される──梅雨の出勤に備えるビジネスマンの装い5選

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2025年06月17日 07:30  JIJICO

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JIJICO

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「傘を忘れた」「靴が濡れて気分が下がる」「レインコートがダサい」。
梅雨の朝は、それだけで足取りが重くなります。
しかし、そんな不快な中でこそ、装いには“人格の設計力”が問われるのではないでしょうか。


ビジネスウェアは、単なる制服ではありません。
外見を整えることは、「整え続ける意志」の表れです。
それは、他人の目よりも、自分自身の姿勢を崩さないための基盤。だからこそ、雨の日の服装には本質がにじみます。


たとえば、撥水加工のウール混スーツや、膝下丈のトレンチコート。
肩のラインが落ちないシルエットや、足元まで意識したサイドゴアのレインブーツ。
一見地味な装いにこそ、“揺るぎのない精神構造”が宿るのです。


“濡れても崩れない”装いには、準備と判断があります。
朝の通勤路で、誰よりも静かに、変わらぬ歩幅で進む。
そんな人物を見たとき、多くの人は無意識に安心を覚えるはずです。


雨を気にせず振る舞う人には、余裕があります。
派手さではなく、整っていること。華やかさより、乱れていないこと。
それだけで「この人は信頼できる」という印象を与えられるのです。


防水バッグ、型崩れしにくい傘、ロゴのないシンプルなデザイン。
すべてが、「どう見られるか」より「どう振る舞えるか」の選択です。
その積み重ねが、雨の日の信頼をつくります。


ここで、梅雨の出勤に向けた基本のポイントを。
「当たり前のことを、ちゃんと選ぶ」——それだけで、安心感が生まれます。


【ポイント1:傘は“畳んでも美しい”が基本】


軽さ・丈夫さ・撥水性は前提。
意外と見落とされがちなのは「畳んだときの姿」です。
傘袋が拡張型や自立する形状を選ぶと、全体に清潔感が出ます。


【ポイント2:靴は“濡れても乱れない”】


防水のローファーやサイドゴアブーツ、レインスニーカー。
靴底に滑り止めがあるもの、ソールが柔らかいものを選びましょう。


【ポイント3:レインコートは“着る理由”が見えるか】


ポンチョや簡易コートでも、「なぜそれを選んだか」が見えるかが鍵です。
素材、色、丈感は「自分をどう扱っているか」の表現です。


【ポイント4:バッグは“濡れても壊れない”を】


ナイロン製で耐水性があり、止水ファスナーと底補強があるものを。
雨粒が垂れる背中を意識して、持ち方も含めて選びましょう。


【ポイント5:色選びで清潔感が変わる】


雨の日は服の色が沈みがち。
黒一色では重たく見えるため、ネイビー・チャコール・グレージュなど湿度に映える色を意識的に選びましょう。


「特別なこと」はありません。
大切なのは、「どう見られたいか」ではなく「どうありたいか」で選ぶこと。


「見えないところが整っている」——
その安心感は、言葉より早く信頼を生むのです。


「雨でも整えている」自分。
それはきっと、あなたの背中に静かな信頼を生む武器になります。
そして何より、雨を理由に自分を乱さない男性は、
誰が見ていなくても、かっこいいのです。



(上野 由理・美脚専門家)

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