なぜ戦争は起こるのか 注目書籍『こども戦争と平和』から考える日本人として知っておくべきこと

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2025年06月19日 13:00  リアルサウンド

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こども戦争と平和』(カンゼン)

 


 世界各地で今、戦争・紛争が相次いている。世界で起こっているさまざまな紛争がなぜ起こっているのか、過去の日本が関係した戦争の歴史も振り返り、「日本はなぜ戦争を起こしてしまったのか」、「どのような結末を迎えたのか」を解説している注目の書籍が『こども戦争と平和』(カンゼン)である。


 「なぜ人間は戦争を繰り返してしまうのか」、「どうすれば平和を実現できるのか」。戦後80年を迎える今読むべき、一人ひとりが戦争と平和について考えるきっかけになる一冊となるだろう。




 日本周辺の安全保障環境も厳しさを増しており、私たちが避けようとしても避けられない戦争のリスクが高まっていることを懸念しています。日本が防衛力強化に努めている背景には、そうした危機意識があります。同時に、日本は世界の平和のために、口先だけではない「積極的平和主義」の外交にも努めています。


 日本の平和、そして世界の平和のために、日本は具体的に何をすべきでしょうか。私たちには何ができるでしょうか。政治家任せにしないで、私たち一人ひとりが今考えなくてはいけない問題です。(『こども戦争と平和』監修者兼著者である小原雅博「はじめに」より一部抜粋)




監修・著 小原雅博(東京大学名誉教授 国際関係学博士)
東京大学文学部卒、UC バークレーにて修士号取得。1980 年に外務省に入り、アジア大洋州局審議官、在シ ドニー総領事、在上海総領事などを歴任後、2015 年から 21 年まで東京大学大学院法学政治学研究科教授。 名城大学他で特任教授や客員教授を務める。著書に『外交とは何か』(中公新書)、『戦争と平和の国際政治』 (ちくま新書)、『日本の国益』(講談社現代新書)、『大学 4 年間の国際政治学が 10 時間でざっと学べる』 (KADOKAWA)、『国益と外交』『東アジア共同体』(いずれも日本経済新聞出版社)、『コロナの衝撃-感染爆 発で世界はどうなる?』<岡倉天心学術賞受賞>『東大白熱ゼミ-国際政治の授業』『外交官の父が伝える 素顔のアメリカ人の生活と英語』(いずれもディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。


 


【もくじ】
はじめに
人間はなぜ戦争をするのでしょうか?
第1章今、世界で起こっているさまざまな紛争
今も世界で争いが絶えない
ロシアによるウクライナ侵攻
イスラエル-ハマス戦争...など
第2章なぜ戦争はなくならないのだろう?
なぜ戦争が起きてしまうのだろう?人間の本性とは?平和的?それとも暴力的?国際社会という構造が戦争を引き起こす...など
第3章過去の日本が関係した戦争とその決着を知る
これまでに日本も戦争をしてきた歴史がある
日清戦争の原因とその影響は?
日露戦争の原因とその影響は?
太平洋戦争に突き進んだ帝国日本
日本の敗戦
日本の復興と国際社会への復帰...など
第4章日本周辺にもある紛争の火種を知っておこう!
日本も戦争に巻き込まれないとはいえない
日米韓を核とミサイルで挑発する北朝鮮
中国が領有権を主張する尖閣諸島問題
統一をめぐり緊張する台湾海峡...など
第5章平和のために努力する人々や組織を知る
平和の維持を役割とする国際連合を知ろう!国連の目的と役割とは?平和をめざして国際的に活躍するNGO日本が平和のためにしていること...など
第6章平和のために考えること、できること
世界中でルールを守らせることはできないのだろうか?
戦争の悲しい事実から目を背けない!
世界の平和のために、戦争の原因や理由を知ろう
正義の戦争は、あるのだろうか?...など


『こども戦争と平和』発売記念「戦争と平和を考える推薦図書」読書感想文コンクール開催



 戦後80年を迎える特別な夏、できる限り多くの子どもたちに本書や推薦図書を読んで頂けることを願うとともに、多くの感想文が寄せられることを待ち望んでいます。
※詳細は特設ページにて:https://note.com/kanzen/n/nea9e4a232aa8


 読書感想文コンクール対象書籍:
『白旗の少女』比嘉富子著(講談社)
『ガラスのうさぎ』高木敏子著(フォア文庫)『星は見ている』藤野としえ著(今人舎)『きけわだつみのこえ』日本戦没学生記念会編集(岩波文庫)『外交とは何か』小原雅博著(中公新書)『こども戦争と平和』小原雅博監修・著バウンド著(カンゼン)
本書の売上げの一部は「一般社団法人こども食堂支援機こども食堂支援に使われます。



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